富士通(株)と富士通フロンテック(株)は,世界最小・最薄のPCログイン専用の非接触型手のひら静脈認証装置「PalmSecure-SLセンサー(パームセキュア エスエル)」を開発し,外付けタイプのスタンダードセンサーとマウスタイプセンサーを8月8日より販売開始する。
非接触型手のひら静脈認証装置のラインナップ一覧
本製品は従来のPCログイン専用センサーの認証レベルを維持したまま,体積比約4分の1の小型化に成功したもので,手ぶれ対策,ガイドレス認証を実現するとともに,省電力モードを備えている。これにより,机上のスペースを有効活用することができるほか,モバイル用途でも快適な操作で利用できる。
企業におけるセキュリティへの対応は,近年ますます重要になっている。また,手軽で,省スペースに利用できるセキュリティ対策は,ニーズが高い条件となっている。
今回提供する1対1認証対応の「PalmSecure-SLセンサー」は,静脈認証センサーとして世界最小・最薄の小型化を実現し,利便性も向上させたことから,モバイル用途などの環境でも快適に活用できる。
富士通と富士通フロンテックは,非接触型手のひら静脈認証装置を2005年よりグローバルに提供し,ATMや入退室管理などさまざまな場面で利用されている。このたび「PalmSecure-SLセンサー」をPCログイン専用センサーのラインナップに追加し,PCセキュリティ対策を支援していく。
●主な特長
1. 世界最小・最薄の静脈認証センサー
幅48.0ミリメートル(以下,mm),奥行き48.0mm,高さ16.4mmと,従来製品との体積比約4分の1の小型化に成功し,静脈認証センサーとして世界最小・最薄を実現。これにより,机上のスペースをより有効活用することができるほか,モバイル用途でも快適に利用できる。
2. 高速撮影機能による手ぶれ対策およびガイドレス認証
手のひらを連続で高速撮影した中から,最適な画像を瞬時に選び出して自動的に照合する機能を搭載。これにより,手のひらを置いて固定させるためのガイドを不要とし,センサー上に手のひらをかざす動作の中での認証が可能となるため,軽快に操作することができる。
3. 省電力モード機能搭載
センサーを使用しない状態が10秒間続くと,自動的に省電力モードに移行する省電力機能を搭載。これにより,消費電力を最大2.5W(通常)から約0.2W(省電力モード)に削減することができる。 |