(株)千早ティー・スリーは,既存の「適正化支援パッケージ」を大幅に改良し,介護保険事業を支援する自治体向けシステムとして「トリトンモニターV1」を開発した。
既存の「適正化支援パッケージ」は,介護保険制度の保険者(自治体)向けに,介護給付とケアプラン適正化の支援等を目的として,トリトンアラームとトリトンスケールの2つのシステムで構成され,2005年からバージョン1の販売を開始してきた。顧客の要望に応え,2009年のバージョン3まで改変を加えてきた結果,長い不況の中でも,費用対効果の良さを評価され,多くの保険者(2012年3月末時点で,149保険者)に導入されている。
「適正化支援パッケージ」は,「トリトンモニター」の販売開始に伴い,バージョンアップが終了する。
「トリトンモニター」は,「適正化支援パッケージV3」の後継システムとして,バージョン1を開発。トリトンアラームV3とトリトンスケールV3の2つの機能を合体させ,要介護認定データと介護給付実績データを月別に履歴管理することで,介護保険の適正化だけでなく,保険者の介護保険事業をモニタリングし,様々な角度で分析することが可能になった。
「トリトンモニターV1」は,既存のルールを継承し,分析機能を拡充しただけではなく,誰でも簡単に例月の状況をチェックできる指標機能と将来の利用状況を推計するシミュレーション機能を新たに追加。「トリトンモニターV1」は,「適正化支援パッケージ」と同様,今後も更なる操作性の向上と機能を拡充し,幅広い視点から,保険者の効率の良い介護保険事業運営を支援する。
「トリトンモニターV1」を導入した保険者では,不適切な介護給付があればシステムがチェックリストを 出してくれるだけでなく,最新のデータから介護保険事業計画のデータ分析が可能になる。また,国,都道府県,住民,議会や介護保険運営協議会等から出てくる様々な要望に対しても,容易にデータを集計したり一覧表を作成することが可能になる。
「トリトンモニターV1」は,「適正化支援パッケージV3」と同様,パソコンソフトなので,パソコンがあれば簡単に導入できる。また,使用するデータは,どの自治体でも既に使用している要介護認定データや介護給付実績データのため,人を雇ったり調査したりという追加の投資は不要。日本全国の販売代理店が,システムの導入や活用の支援を行うため安心して導入できる。
■「トリトンモニターV1」の特徴
(1)既存のパソコン上で稼動する。
(2)既存の要介護認定データと介護給付実績データで分析する。
(3)心身状態の情報により不適切な介護報酬請求に対する警告一覧情報を作成できる。
(4)様々な角度で要介護認定データと介護給付実績データを突合して分析できる。
(5)サービス需要と供給の指標が毎月簡単にチェックできる。
(6)分析するルールやパターンは予め登録されているが独自の追加もできる。
(7)制度改定等に応じた新たなルールやパターンが無償提供される。 |