ザイオソフト(株)は,2012年7月1日より,3D医用画像処理ワークステーション「ziostation2」の最新バージョン2.1を出荷開始する。
ziostation2 バージョン2.1では,MPRシネ画像を作成すること作成することができる椎体MPRが標準搭載されたほか,オプションソフトウェアには,頭部から体幹部まで幅広くカバーする血流解析用アプリケーションや,脳神経繊維を描出するMRトラクトグラフィーなどが新規に搭載されるほか,CTデンタル解析やCT/SPECT心臓フュージョンなど既存のソフトウェアもさらに機能を追加・向上し,定評のある心臓アプリケーションに加え,頭部から体幹部,整形外科領域までより幅広い範囲で活用できるアプリケーションラインナップを一層強化した。
●新たに搭載されたアプリケーションソフトウェア
◆椎体MPR(標準搭載)
同時に複数の位置のMPRシネ画像を作成することができる。脊柱のカーブに沿ったパスや,各椎体,椎間に合わせたオブリークの異なるMPRシネ画像を同時に作成することも可能になる。
◆CT血流解析/CTボリューム血流解析/MR血流解析
standard SVD(sSVD),block-circulant SVD(bSVD),Single Compartment法(SC),Maximum Slope法など複数のアルゴリズムから解析方法を選択できるので,腹部や脳など撮影部位の血流モデルや用途に合わせたパフュージョン解析を実現する。
◆MRトラクトグラフィー
DTIで撮像されたMRデータから神経線維を追跡して描出。CTなどとのマルチモダリティのフュージョンも可能なため,神経線維の解剖学的な位置や病変との位置関係を知ることが可能。
◆Txマッピング
任意に設定したROI内のT2値及びT2*値の変化を自動で測定してカラーマッピング。計測結果も自動でグラフ表示する。
◆D.E.デコンポジション
Dual Enagy CT画像から任意の物質のマスク情報を分離し,ボリュームデータとして保存することができるので,3D解析などと併用して,抽出が困難な物質のマスク操作を容易に行える。
●機能強化されたアプリケーションソフトウェア
◆CT/SPECT心臓フュージョン
CTの形態画像とSPECTの機能画像の高精細な3Dフュージョン画像とSPECTのBull's eye mapの同時表示が可能になった。
◆CTデンタル解析
必要な範囲のみのクロスカット画像のSC保存(シネ作成)が可能になったほか,VR表示により,歯槽骨や埋伏歯などの形状を視覚的に把握しやすくなった。
◆その他
「CT体脂肪測定」のレポート機能が一新されたほか,「CT冠動脈解析2」「MR冠動脈解析2」および「CT冠動脈バイパス解析2」では,3断面レイアウトなど表示レイアウトの追加,また一部のアプリケーションで作成したマスク情報を他のアプリケーションで使用できるようになるなど,さまざまなアプリケーションの機能がさらに便利に,新しくなっている。 |