(株)フィリップスエレクトロニクスジャパンは,6月20日より, Sectra AB(以下 セクトラ社)が開発した,タブレット型端末(多機能携帯端末)及びスマートフォン(高機能携帯電話)などのモバイル機器で医用画像や画像診断レポートを参照できる,「IDS7 PACS」専用ソフトウエア,「Philips IDS7 LiteView」の販売を開始することを発表した。
この「Philips IDS7 LiteView」は,病院内外を問わず必要な時に検査情報に簡単にアクセスすることを可能とする。例えば,病院内では,ベッドサイドでの診察のサポートや,病状の説明補助に活用することができる。診療科医が時間や場所にとらわれずデータに基づくディスカッションをすることも可能。また,画像診断医に診断結果を確認する際にキー画像を簡単に示すこともできる。電子カルテがモバイル環境に対応していれば,診療録との連携も可能。病院外では,救急時の主治医や専門医によるサポートや,外部の専門医へのコンサルティング依頼などを可能にする。さらには,検査依頼元へ検査情報をフィードバックするときに医療画像や画像診断レポートを CD/DVD等にコピーして提供する必要がなくなるため,媒体費,作業費のコスト削減や,搬送中の紛失・事故を防ぐことができる。
「Philips IDS7 LiteView」は基本ソフト(OS)と WEB環境がマルチ対応型のため,アップル社の iOS(アイオーエス),グーグル社の Android(アンドロイド),いずれにも対応可能*。使用するための専用アプリケーションソフトウエアのダウンロードは不要。クラウド対応型だが外部ネットワークで提供される速度の影響はほとんどない。また 3G/4G電話回線でも使用が可能。
「IDS7 PACS」Ver14.3利用者はサーバー追加が不要なため,「Philips IDS7 LiteView」をインストールするだけで使用できる。 Ver14.3以前のバージョンを使用している場合はアップグレードが必要となる。他社製のPACSを使用している場合は,その環境と構成によってハードウエアとソフトウエアが必要になる。
(株)フィリップスエレクトロニクスジャパン 代表取締役社長 ダニー・リスバーグ氏は,「『Philips IDS7 LiteView』は,フィリップスが提唱する放射線科学の新時代を切り開くコンセプト『Imaging 2.0(イメージング・ツー・ドット・オー)』を正に体現した製品です。『Philips IDS7 LiteView』により,フィリップスは患者様中心の迅速な診療をサポートし,コスト削減による経済的な価値をお寵様に提供していきたいと思います」と述べている。
●「Philips IDS7 LiteView」の特長
患者中心の診療をサポート
- 場所を選ばず,どこからでも医療画像と画像診断レポートの参照が可能
- ベッドサイドでの診療をサポート
- 病病連携,病診連携が可能
- 異なる診療科間での画像を通じた検討が容易
経済的価値の向上
- デスクトップに代わりモバイル機器を使用することでコスト削減を実現
- 医療画像や画像診断レポートの CD/DVD等へのコピーが不要(媒体費,作業費削減)設置・操作が容易
- 特別なネットワークや高速 LAN設備が不要
- 使用するための専用アプリケーションソフトウエアのダウンロードが不要
- 高いセキュリティレベル
- 特別なトレーニング不要で直ぐに使用可能
*他のOSへの対応については,同社お客様相談室 (TEL: 0120-556-494)まで問い合わせのこと。 |