コニカミノルタエムジー(株)(以下 コニカミノルタ)は,世界最軽量のカセッテ型デジタルX線撮影装置「AeroDR」シリーズのワールドワイドでの販売台数が,発売後約1年で1,000台を突破したことを発表した。
「AeroDR」は,画像データの送信が無線で行えるDRとしては世界最軽量の2.9kgを実現した,ワイヤレスタイプのカセッテ型デジタルX線撮影装置。低被曝,高画質,堅牢性といった特長に加え,手持ちのX線発生装置やポータブル撮影装置と組み合わせた使用が可能なため,数千万円規模の投資でDRへの切り替えが可能になる上,抜群の作業性向上を実現できるなど,様々な医療現場において高い評価を得ている。
2011年3月18日の発売以来,世界中の多くの医療機関に導入され,この5月の販売実績をもって,販売台数が1,000台を突破した。
●主な特長
・世界最軽量
・ワイヤレスタイプ(無線データ送信対応)
・CRの約半分のX線照射量でも高画質
・省電力設計
「AeroDR」は,独自に開発した自社生産のヨウ化セシウム(CsI)シンチレータ(蛍光体)使用により,CRに比べ約半分のX線照射量でも高画質の診断画像を得ることができる。また,環境・エネルギー分野を中心に次世代バッテリーとして注目されているリチウムイオンキャパシタを業界初採用。安全性が高く発火の危険性が無い,充電速度が速い,充放電を繰り返しても劣化しにくいという特長があり,30分でフルチャージが完了する高速充電も実現した。
医療現場でのDRへの切り替えをスムーズにするために,昨年11月には新技術「AeroSync」を搭載し,既設の回診用アナログX線撮影装置(回診車)でも使用可能にした。さらに本年2月には,既存のX線発生装置を利用してDRの長尺撮影ができる「AeroDR長尺システム」と,17×17インチサイズのワイヤレスタイプカセッテ型DRとしては,世界最軽量の3.6kgの「AeroDR1717HQ」をラインアップに加え,医療現場への導入をより容易にした。これによりX線照射量の低減と画像診断の効率化に貢献できるものと考える。
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