キヤノンMJ ITグループのキヤノンITSメディカル(株)は,企業や自治体,学校等に法定健診を手がけている健診機関向けに,健診データ収集システム“ハンディ健診3.0”を2012年6月上旬より発売開始する。
キヤノンITSメディカルでは,2007年から健診データ収集システムの開発・導入に携わってきた。これらの豊富な実績のもと,“ハンディ健診3.0”では,受付,検査,データ回収までを統合したワークフローを提供する。また,マルチデバイスとしてハンディターミナルとWindows 7搭載PCに対応,さらに非接触ICカード技術方式“FeliCa”に対応する。
■受付,検査,データ回収までを統合したワークフローを提供
受付では,定期健診,がん検診等のコース選択,検査項目の追加・削除,予約のない受診者への受付等の機能が求められる。また,検査時はデータや画像・検体番号の収集,さらに終了時にはICカードに記録されたデータを回収し,未実施検査をチェックする機能が必要となる。“ハンディ健診3.0”は,これら一連の業務を統合したワークフローを提供する。
■マルチデバイス対応
“ハンディ健診3.0”は,キヤノン電子(株)製のハンディターミナル“PRea AT-100F”とタブレット等のWindows 7搭載PCに対応する。これにより,ハンディターミナルと同一の運用を実現し,用途に応じた柔軟な機器選定が可能となる。
なお,7月18日から開催する「国際モダンホスピタルショウ2012」に“ハンディ健診3.0”を出展予定。
●主な特長
1.受付,検査,データ回収までを統合したワークフローを提供
【健診受付】
・定期健診,特定健診,特殊健診さらにがん検診のように,様々な検査項目の組合せからなる健診コース選択機能と,当日の検査の追加・削除機能。
・予約のない受診者の新規受付機能。
・受付時,禁忌検査に対しての警告・禁止機能。
(例)妊娠中の女性へのレントゲン関係の検査実施にあたっての警告・禁止。
・受診者属性情報および検査予約情報を書き込み,ICカード発行。
【各検査】
・検査画面内にて,属性情報/前回結果/検査進捗状況の表示。
・Bluetooth等により連携したME機器からのデータを受信し,ICカードへ登録する機能。
・画像,検体等の管理機能。
・デジタルモダリティへの属性情報等の送信機能。
【診察】
・医師の要望にあわせて画面構成を提供。
【データ回収】
・健診終了時,ICカードを回収し,検査抜け漏れをチェックする機能。
これら一連の業務を統合したワークフローを利用することで,健診会場での業務の大幅な効率化が期待できる。
2.簡単操作で,検査データの精度向上と検査の抜け漏れを撲滅
・少ない画面タッチで健診データを発生源で取得するため,精度の高いデータ収集を実現。
・フロー管理(禁忌,前後関係,通過),検体・画像管理機能を搭載し,検査の抜け漏れを撲滅。
3.マルチデバイス対応
・キヤノン電子(株)製ハンディターミナル“PReaAT-100F”とタブレット等のWindows 7搭載PCに対応。
・使用用途に合わせハンディターミナルと,タブレット等のWindows 7搭載PCの混在環境での運用が可能。
4.非接触ICカード技術方式“FeliCa”を採用
・非接触ICカード技術方式“FeliCa”を採用し,ICカードの記憶容量が大容量化されたことで,受診者属性情報以外に,ほぼ全ての前回健診情報をICカード内に格納可能となり,多様化する健診業務に柔軟に対応。
5.安心・安全なデータバックアップ方式の採用
・当日の健診結果は,自動バックアップ機能により安心・安全。 |