(株)フィリップスエレクトロニクスジャパンは,フラットパネルディテクタ搭載デジタルブッキー装置「DigitalDiagnost」(デジタルダイアグノスト)をリニューアルし,新機能を追加して多彩なニーズに応える新しいラインナップで展開する。
優れたパフォーマンスと柔軟性により高い評価を得て,全世界で 5,000台を超える稼働実績をもつ「DigitalDiagnost」シリーズは, 2000年の販売開始以降,大規模病院クラスへのハイエンド(X線管球とフラットパネルディテクタ一体型)X線一般撮影装置の販売としては,国内外ともにトップシェアの実績(同社調べ)をおさめている。
この「DigitalDiagnost」がリニューアルし,新機能を追加,製品コンセプトを一新した新ラインナップに生まれ変わった。新生「DigitalDiagnost」シリーズは,用途に応じた5つの Radiography Room(X線一般撮影室)をコンセプトに,顧客ニーズに応える最適なデジタル一般撮影室のソリューションを提供する。
●「DigitalDiagnost」の新機能
1. 「ワイヤレストレイ」
ワイヤレスポータブルディテクタの自由度を最大限に活用する画期的なソリューション。立位撮影装置 VS,臥位撮影装置 THに新しく設けられた「ワイヤレストレイ」を使用することで,固定式のディテクタと同様,ワイヤレスポータブルディテクタを使うことが可能になる。「ワイヤレストレイ」には,常時充電機能やディテクタ方向自動認識機能も装備され,ワークフローが重要視される一般撮影装置におけるオペレーション向上を目指す。
2. 「ディテクタシェアリング機能」:
1枚のワイヤレスポータブルディテクタを複数の「DigitalDiagnost」で共有できる「ディテクタシェアリング機能」により,撮影室間での効率的な運営,ならびにコスト負担の軽減が図れる。
● 5つの Radiography Roomをコンセプトとした新ラインナップ
- 最大3枚のディテクタを搭載できるプレミアムソリューション「High Performance Room」
- 1枚のディテクタで立位/臥位/軸位の撮影を可能にする「Flex Room」
- 立位撮影装置 VSと臥位撮影装置 THにワイヤレストレイを装備し,1つのワイヤレスポータブルディテクタを共有して使用できる「Value Room」
- ワイヤレスポータブルディテクタと天井走行式X線管支持装置だけのシンプルな組み合わせで,救急処置室や回復室などに最適な「Emergency Room」
- 胸部撮影のスループット向上と,メインの撮影室のバックアップとして活用できる「Chest Room」
従来の「DigitalDiagnost」で培われた高い画像処理技術 UNIQUEや,X線発生器との一体型 Elevaワークスポットなどの特長はそのまま継承され,今回追加された新しい機能とラインナップで,さらに進化した「DigitalDiagnost」を提供する。
(株)フィリップスエレクトロニクスジャパン代表取締役社長ダニー・リスバーグ氏は,「1918年に初めて医療向けX線管を発表してから,X線技術の長い歴史と豊富な経験を有するフィリップスが,このたび『DigitalDiagnost』をリニューアルし,多彩なラインナップにより様々なお客様のニーズにお応えすることが可能となりました。フィリップスは今後とも,よりお客様のニーズに即した革新的な製品と高品位の医療をご提案していきたいと思います」と述べている。
●「DigitalDiagnost」新ラインナップの特長・メリット
- 臨床現場の幅広いニーズにあわせた 5つの Radiography Room(X線検査室)による提案が可能
- 新機能「ワイヤレストレイ」との組み合わせにより,ワイヤレスポータブルディテクタを最大限に利用
- 新機能「ワイヤレストレイ」の.動充電機能やディテクタ方向表示機能などの充実
- 1枚のワイヤレスポータブルディテクタを複数の「DigitalDiagnost」と共有可能な「ディテクタシェアリング」が実現
- 天井走行式 X線管支持装置の新しいデザインによりオペレーションの向上
「High Performance Room」 |
「Flex Room」 |
「Value Room」 |
「Emergency Room」 |
「Chest Room」 |
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