(株)日立メディコは,静磁場強度 0.25 テスラの永久磁石オープンMRI 装置「AIRIS Soleil」(エアリス ソレイユ)を発売する。
永久磁石オープンMRI 装置「AIRIS」シリーズは,「AIRIS」(1995年発売)から「AIRISII」や「AIRIS Vento」と続き,永久磁石装置で高い撮像技術と高画質を実現したことで,国内外において高い評価を得ている。
「AIRIS Soleil」は,各種撮像技術,高い操作性,高い設置性能など「AIRIS」シリーズの特長はそのままに,よりコストパフォーマンスに優れた装置を開発し,幅広い顧客層をターゲットにしている。
●主な特長
「AIRIS Soleil」では,永久磁石オープンMRI装置の従来機種と同じプラットフォームを採用することで,従来機種の特長を引き継いでいる。
(1) 高い操作性
使いやすいGUIを採用しており,またDICOM通信を使用することで被検者情報の入力を簡素化。複雑な撮像条件(パラメータ)の変更を補助する機能である「サジェスチョン UI」を搭載。また,フローティングテーブルに採用したフットスイッチによりテーブルの上下動・前後動を操作することができるため,検査者は両手がフリーとなり被検者へのきめ細かいケアが可能。
(2) 高機能アプリケーション
一般的にMRIの撮像時間は各シーケンスにつき数分程度要するため,被検者の動きに起因するモーションアーチファクトが問題になる。日立メディコは汎用性を高めたRadial scan技術「RADAR」によってモーションアーチファクトの低減を図った。
(3) 省スペース・省ランニングコスト
永久磁石装置は,超電導磁石装置に比べて漏洩磁場範囲が小さいため,撮像室をコンパクトにすることが可能で,機械室も不要となる。 また,「AIRIS Soleil」は,小さい電源設備で運用が可能なため,初期設備投資を低く抑えることができる。消費電力も小さいため月々のランニングコストも低く抑えることができる。 |