(株)フィリップスエレクトロニクスジャパン(以下 フィリップス)は,3月26日より,マッケ・ジャパン(株)(以下 マッケ社)のショールーム「マッケ神戸アカデミー」(兵庫県神戸市)内に,フィリップスおよびマッケ社の最新システムを統合したハイブリッド手術室(Hybrid OR)のモデルルームをオープンすることを発表した。
「マッケ神戸アカデミー」内ハイブリッド手術室(Hybrid OR)モデルルーム
近年,血管内治療や外科治療,それに両治療法を合わせたハイブリッド治療それぞれから,ハイブリッド手術室(Hybrid OR)へのニーズが大きく高まってきている。そこで今回フィリップスは,マッケ社と協働のもと,フィリップス社製最新血管造影装置「Allura Xper FD20C(アルーラ・エクスパー・エフディー 20シー)」とマッケ社製最新外科用手術寝台「Magnus(マグナス)」を組み合わせたハイブリッド手術室(Hybrid OR)のモデルルームをオープンした。
このハイブリッド手術室(Hybrid OR)モデルルームは,ドイツ・マッケ本社アカデミーに次いで日本とアメリカに開設するもので,マッケ社とフィリップスが共同開発したハイブリッド手術室(Hybrid OR)を全世界に展開する拠点となる。
本モデルルームは,以下の 3点に主眼をおき設置された:
1. 血管造影装置と外科用手術寝台を組み合わせたハイブリッド手術室(Hybrid OR)を実際に体験できる。
・ガントリーと寝台が連動し,且つ衝突防止や緊急停止等の安全機能を実現
・「Allura Xper」のユーザーフェイスを介して「Magnus」寝台の操作が可能
・患者頭部方向および左右両側部方向からの高速回転が可能で,「Allura Xper」の持つ全ての3次元画像機能に対応可能
2. 各治療のワークフローをシュミレーションし,ハイブリッド手術室(Hybrid OR)設計を事前に検討・確認できる。
3. ハイブリッド手術室(Hybrid OR)のためにフィリプスが独自開発した,以下のような血管造影装置機能を実際に体験・確認できる。
・外科用手術寝台を越えて患者頭部方向から足部方向へ広範囲な移動を可能にする設計
・各治療手技に合わせ 3次元再構成画像を多彩に応用した 3Dナビゲーション機能
・自在に画面レイアウトを操作変更でき,実際の治療手技の画像観察を画期的に改善する医療用56インチ高品位デジタルLCDモニタ
(株)フィリップスエレクトロニクスジャパン代表取締役社長ダニー・リスバーグ氏は,「フィリップス社がマッケ社と共同で開発したハイブリッド手術室(Hybrid OR)は,血管内治療と外科治療,および両治療法を組み合わせたハイブリッド治療に対応するものです。私たちは,人々に健康とやすらぎを提供する企業として,これからもお客様の幅広いニーズに応えていきたいと思っています」と述べている。
●フィリップス社製ハイブリッド手術室(Hybrid OR)について
フィリップス社製ハイブリッド手術室(Hybrid OR)は,オランダのロイヤルフィリップスエレクトロニクスとドイツの MAQUET GmbH & Co. KG(以下マッケ社)が共同開発し,両社の最新装置である,フィリップス社製 FPD搭載 X線血管造影装置「Allura Xper FDシリーズ(アルーラ・エクスパー・エフディーシリーズ)」およびマッケ社製外科用手術寝台「Magnus(マグナス)」により構成されている。
●フィリップス社製ハイブリッド手術室(Hybrid OR)の特徴・メリット
- 手術室への固定式アンギオ装置導入により,大幅な低被ばく・高画質を実現
- 長時間透視や繰り返し撮影にも対応可能な低被ばく高性能設計のX線管装置搭載
- マッケ社外科用手術寝台との一体化設計により,安全機能・連動機能・ 3D画像ナビゲーション機能を搭載
- 直感的な操作を可能とする単一ユーザーインターフェースにより検査効率向上
- 天吊方式採用により衛生管理も考慮しつつ実際運用に合わせた柔軟な設計を実現
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