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ネットワークPACS医療情報システム(電子カルテ)  ネットワーク,PACS,医療情報システム(電子カルテ)

横河医療ソリューションズ,NTT西日本,NTTスマートコネクト
医療機関向けクラウドサービス提供を協業
(2012/2/29)

●問い合わせ先
横河医療ソリューションズ(株)
事業推進本部 企画プロジェクト部 田中・岡本
TEL 03-6383-6273
http://www.yokogawa.com/jp-mis/
西日本電信電話(株)
法人営業本部 クラウドビジネス部 村田・難波
TEL 06-4803-3277
http://www.ntt-west.co.jp/
エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト(株)
クラウド営業部 渡瀬・山崎
TEL 06-4803-8913
http://www.nttsmc.com/

 

  横河医療ソリューションズ(株),西日本電信電話(株)及びエヌ・ティ・ティ・スマートコネクト(株)は,ICTを活用したより良い医療,より良い社会の実現に向け,医療機関向けクラウドサービスの提供に向けて協業する事で合意した。

  本協業の第一弾として,平成24年4月中旬から,医療機関においてCTやMRIで電子的に撮影された医用画像データをデータセンターで保管するサービスを販売開始する。

  近年,医療分野において,少子高齢化の進行や生活習慣病の増加による国民医療費の高騰,医師不足・偏在による地域医療の格差等多くの課題があり,病気の早期発見・早期治療,地域医療連携等の重要性が高まっている。
  医療機関においても,医療情報のデジタル化や医療機器のさらなる高度化に伴い,医療情報は大容量化の一途を辿っており,医療機関内における機器運用や医療情報の管理業務の増大や読影医師の不足が新たな課題となっている。
  また,先の東日本大震災では,医療システム上の患者データが消失し,その後の医療業務が困難になるなど,医療機関におけるBCP(事業継続計画)への関心も高まっている。
  このような背景のもと,大学病院や地域中核病院を中心に300以上の医療系システム導入実績を持つ横河医療ソリューションズと,ネットワークやデータセンターを活用したシステム構築に多くの実績・ノウハウを持つNTT西日本グループ(NTT西日本,NTTスマートコネクト)は,医療機関向けクラウドサービスの開発・提供に向け協業を行い,安心な医療の実現,患者サービスの向上に取り組んでいくこととなった。

  本協業では,横河医療ソリューションズが保有する豊富な医療専門知識や医療機関へのシステム導入実績を背景とした質の高い技術,ノウハウならびに,NTT西日本グループの信頼性の高いネットワーク・データセンター基盤とクラウド技術,ノウハウを活かし,医療機関向けクラウド分野において,先進的かつ付加価値の高いサービスの開発・提供を推進していく。

●各社の役割

■横河医療ソリューションズ
・医療機関向けシステムの構築・運用から得た技術,ノウハウの提供
・医療機関向けクラウドサービスの提供

■NTT西日本
・ICTソリューションの構築・運用実績から得た技術,ノウハウの提供
・広域でセキュアなネットワークサービスの提供

■NTTスマートコネクト
・データセンターおよびクラウドサービスの開発・運用から得た技術,ノウハウの提供
・クラウドサービス基盤の提供

●第一弾として販売を開始するサービス

(1)サービス概要
これまで,CTやMRIで撮影された医用画像データは医療機関内に設置されたPACSサーバーに保管していたが,新たにネットワークを介して信頼性の高いデータセンターに保管するクラウド型のサービスを販売開始する。

サービス概要
サービス概要

(2)本サービスの特徴
データセンターを活用することにより,データ保管の信頼性を高めることができる。
・医療機関での機器運用やシステム管理に関わる負担を軽減する。
・頻繁に参照する医用画像データは,医療機関内に設置したPACSサーバーから高速に参照できる。
・データの保管容量は必要に応じて柔軟に拡張できる。
・異なるデータセンターにバックアップを行い,信頼性を高めることができる。

(3)料金
個別見積もり(ご要望により料金が変動するため,個別に見積り)

(4)サービス販売開始時期
平成24年4月中旬販売開始

  今後は,遠隔読影(緊急・在宅含む)基盤システムのサービス化によって地域医療連携を活性化するとともに読影医師の負担の軽減を目指す。また,医用画像関連業務・システムのアウトソーシング化によって医療従事者の負担の軽減につながるサービスを検討していく。
  さらに将来的には,蓄積した情報を活用した画像・診療情報交換のための地域医療ハブ機能の提供や患者個人の健康情報を集約し,健康ポータル,コミュニティークラウドとして活用していく可能性を検討していく。