東芝メディカルシステムズ(株)は,「簡単操作」,「信頼性のあるデータの提供」,「容易なメンテナンス」を実現した,同社として初の卓上型の臨床化学自動分析装置「TBA™-25FR」の販売を開始する。(臨床化学自動分析装置は,血液や尿などの検体に含まれるコレステロールや血糖などの成分を測定する装置)。
TBA-25FRは,卓上型の省スペースでありながらラックサンプラ方式を採用することにより,検体を簡単・迅速・安全に測定することができる。また操作ボタンが少なく,タッチ画面で簡単に操作可能な装置である。
検体検査は疾病の診断や経過観察に必須であり,良質かつ,適切な医療を提供するために,検体検査の質の確保,および迅速化は重要な課題となっている。
国内においては国民医療費削減が進む中,再来院無しでの結果報告および速やかで適切な診断のため,信頼性のある迅速な検査結果の報告が臨床側より求められている。その結果,平成20年に外来迅速検体検査加算が新設され,平成22年の診療報酬改定ではその診療報酬額が引き上げられた。
一方,海外においては,米国,ヨーロッパのPOL(Physician Office Lab,小規模な検査センター),中国・アジア地域新興国の小規模病院などで信頼性のある精度の高い分析装置が求められている。
同社は,これら検体検査市場のニーズにマッチする卓上型の臨床化学自動分析装置 TBA-25FR を開発した。
●主な特長
(1)ラックサンプラ方式で簡単に測定
検体の抜き差しが容易な前面ラックサンプラを装備。検体をセットしたラックを架設するだけで簡単・迅速・安全に測定が行える。
(2) 迅速で信頼性・安定性に優れた検査データ
同社上位機種で培われた技術により,同等の信頼性・安定性に優れた測定ができる。検査結果を迅速に報告できるので外来迅速検体検査加算の対象になり,さらに患者さんの待ち時間も短縮できる。
(3) 容易なメンテナンスを実現
消耗部品を最小限に抑えた上,交換頻度が少なく,メンテナンス性に優れている。
(4) 省スペース・コンパクト
装置と操作モニタが一体型なので本体サイズも850(W)x565(H)x700(D)と省スペースを実現した。 |