公益財団法人コニカミノルタ科学技術振興財団は,画像領域の研究に従事する若手研究者を対象に公募したコニカミノルタ画像科学奨励賞・進歩賞(助成金総額600万円)の受賞者を決定した。
「画像科学奨励賞」は平成6年に始まり,第18回を迎えた。今年度は,「光と画像領域への新展開」を基本テーマに,「光と画像に関する材料及びデバイスの研究」「光と画像に関するシステム及びソフトウェアの研究」「光と画像に関するその他の先端的な研究」の3分野に分けて研究テーマを募集したところ,36件の応募があった。多数の意欲的な研究テーマの応募の中から,三宅洋一氏(千葉大学名誉教授・特任教授)を委員長とする選考委員会において発想の独創性,波及効果,計画の実現性等の視点から厳正な審査を行い,最終選考により奨励賞(副賞 1件100万円)3名,進歩賞(副賞 1件 50万円)6名を決定した。
受賞者及びテーマは下記の通り。
●奨励賞 受賞者及びテーマ(五十音順)
磯部 圭佑(いそべ けいすけ)氏
独立行政法人理化学研究所基幹研究所 緑川レーザー物理工学研究室 協力研究員
「深部超解像イメージング技術の開発」
白幡 直人(しらはた なおと)氏
独立行政法人物質・材料研究機構 WPI-MANA 独立研究者
「環境半導体をベースとした高輝度光源の創生」
玉木(渡邉)亮子(たまき(わたなべ)りょうこ)氏
独立行政法人理化学研究所基幹研究所 田中メタマテリアル研究室 訪問研究員
「自己組織化テンプレートを用いた可視光応答型分割リング共振器の作製」
●進歩賞 受賞者及びテーマ(五十音順)
韋 冬 (WEI DONG)氏
東京大学工学系研究科GMSI 特任研究員
「逐次探索による深さ方向計測法の開発」
石鍋 隆宏(いしなべ たかひろ)氏
東北大学大学院工学研究科 電子工学専攻・画像電子工学分野 助教
「アイリス面空間分割に基づいた高輝度空間立体画像表示システムの開発」
金子 光佑(かねこ こうすけ)氏
九州大学 先導物質化学研究所 特任助教
「金ナノ微粒子を添加した液晶ブルー相の電気光学特性の解析」
松本 有(まつもと ゆう)氏
東京大学大学院医学系研究科 附属疾患生命工学センター 特任研究員
「生体リアルタイム蛍光共焦点顕微鏡を用いたドラッグデリバリーシステムの体内動態解析」
道信 剛志(みちのぶ つよし)氏
東京工業大学 グローバルエッジ研究院 テニュア・トラック助教
「ホール輸送型芳香族高分子のエネルギー準位制御と有機EL素子への応用」
山口 堅三(やまぐち けんぞう)氏
香川大学工学部材料創造工学科 助教
「アクティブプラズモンフィルタの開発」 |