(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン(以下 フィリップス)は,1月16日,プロ野球・江尻慎太郎選手(横浜DeNAベイスターズ)が東日本大震災の被災地に赴き,地元のスポーツ少年団にフィリップス社製AED(自動体外式除細動器,以下 AED)を寄贈したことを発表した。
このAED寄贈は,江尻慎太郎選手がオフィシャルパートナーとして参加しているフィリップスの「セーブライブズ」活動の一環として実施された。「セーブライブズ」は,フィリップスが一般市民にAEDの普及と理解促進,および質の高い心肺蘇生法(CPR)の啓発を目的に立ち上げた社会活動で,本活動意義に賛同した江尻慎太郎選手は,2011年6月から「セーブライブズ」のオフィシャルパートナーとして本活動に参加して いる。
江尻慎太郎選手は,本オフィシャルパートナーとして,2011年シーズン中,10試合登板を達成するごとにフィリップス社製AED 1台を東日本大震災の被災地に寄贈することを発表した。そして,昨シーズン,江尻慎太郎選手は計65試合に登板し,AEDを6台寄贈することが決定した。2011年10月には「石巻市スポーツ少年団」(宮城県石巻市)に2台,「女川町スポーツ少年団」(宮城県牡鹿郡)に1台,計3台のAED寄贈を行っている。
2012年1月15日は,寄贈が決定した6台のうち,残り3台の寄贈式が,福島県本宮市で江尻慎太郎選手の出席のもと行われた。今回の寄贈は「本宮市スポーツ少年団」(福島県本宮市)に2台,「大玉村スポーツ少年団」(福島県安達郡大玉村)に1台の計3台で,江尻慎太郎選手がそれぞれの代表者に直接AEDを手渡した。本寄贈式に出席した江尻慎太郎選手は,「子供たちが安心してスポーツに取り組める環境作りは,今回の活動の目標の一つであり,また子供たちの笑顔や夢が,私たちのプレーにつながっているということは言うまでもありません。これからも,子供たちの夢であり続けられる選手でありたいと思います」と述べている。
また,本寄贈式に合わせ,江尻慎太郎選手,ならびにチームメートの加賀繁選手,藤江均選手(15日のみ)指導による「Save Lives プレゼンツ 江尻慎太郎選手の宮城・福島応援ふれあい野球教室」(以下 野球教室)が2012年1月14日・15日に,それぞれ宮城県牡鹿郡女川町,福島県本宮市で開催された。この野球教室には,AEDの寄贈を受けたスポーツ少年団などに属する小学生および関係者など,それぞれ約60名(女川町),約120名(本宮市)が参加し,子供たちは現役のプロ野球選手による指導に,真剣な眼差しで取り組んでだ。本野球教室では,フィリップスによるAED講習会も行われた。野球などのスポーツ環境において非常に重要な役割を果たすAEDの大切さについての講習に,スポーツ少年団の子供たちならびに監督・コーチ・父兄などの関係者は熱心に耳を傾けていた。
(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン 代表取締役社長 ダニー・リスバーグ氏は,「フィリップスが推進する『セーブライブズ』活動と江尻慎太郎選手のパートナーシップにより,東日本大震災で甚大な被害を受けた東北地方の子供たちにAED を寄贈することができたことを,心よりうれしく思っています。フィリップスは世界におけるヘルスケアのリーダーとして,これからも人々に健康とやすらぎ(health and well-being)を提供していきます」と述べている。 |