GEヘルスケアグループ(以下GEヘルスケア)の世界中核拠点の1つであるGEヘルスケア・ジャパン(株)は,東京都日野市の乳がん啓発活動支援として同市に12万3,400円を寄付した。
今回の寄付は,同社が本年10月〜11月上旬に実施した一連の乳がん啓発キャンペーン「ヘルシーマジネーション・ウォーク2011(healthymagination Walk 2011)」の一環として実施したもので,社員を対象に開催したチャリティ・オークションの売上金を全額同市に寄付した。
12月22日(木)に日野市市役所で開催された寄贈式典において,同社 代表取締役社長兼CEOの川上潤氏は,「乳がんは本人のみならず家族をはじめとする周りの方々にも大きな影響を及ぼす疾患。わずかな金額ではありますが,日野市に事業拠点を置くヘルスケア企業として,今回の寄付が同市にお住まいの皆様のお役に立てば大変嬉しく思います。当社は今後も,乳がんの啓発活動に積極的に取り組んでまいります」と語った。
また,寄付を受けた馬場弘融 日野市長は,「このたびは20年以上にわたって日野市に本社を構えるGEヘルスケア・ジャパン(株)から寄付金をいただき深くお礼申し上げます。今回の寄付金は同市で以前から使用している乳がんの触診モデルの刷新に活用させていただく予定です。日野市では現在,保健師を増やして,市民の皆様に『市役所に来てもらう』のではなく,『地域に出向く』という施策を講じており,この巡回の際に新たな触診モデルを活用することで,現在20%程度にとどまっている日野市の乳がん検診率の向上につなげていく所存です」と述べている。
ヘルシーマジネーション・ウォーク2011は,米ゼネラル・エレクトリック(GE)が進めるヘルスケアに関する世界戦略「ヘルシーマジネーション(healthymagination)」の一環として,世界的な乳がん啓発月間である10月を中心に,乳がんの認知度ならびにマンモグラフィ検診率を高めることを目指して開催した乳がん啓発キャンペーン。チャリティ・オークションのほか,社員による人間ピンクリボンやウォークイベント,乳がん啓発講演会などを開催しました。主な活動は以下の通り。
1. 人間ピンクリボン(Human Pink Ribbon)
360人を超える社員がピンク色の特製ポロシャツを身にまとい,本社向かいの旭ヶ丘中央公園で乳がん啓発活動のシンボルであるピンクリボンのマークを作った。この活動は日野のみならず,世界各地で10月中に実施された(詳細は以下のサイトを参照)。
http://newsroom.gehealthcare.com/articles/ge-pink-ribbons-from-around-the-world/
2. ウォークイベント
約80名の社員が,本社周辺の約3キロの道のりを歩き,検診を訴えるフラッグを掲げ,乳がん検診の重要性を訴えた。
3. 乳がん啓発講演会
日野本社では,医師による講演や乳がんを経験した社員の体験談,乳がん検診に関するGEヘルスケアの先端的技術の紹介,触診モデルを使った自己検診体験会などのイベントが開かれ,男性を含む多くの社員が参加した。講演を行った埼玉社会保険病院 櫻井孝志氏からは,「受けよう,乳がん検診」と題して,定期健診の必要性と早期発見の重要性が参加者に伝えられた。
4. チャリティ・オークション
同社役員などから提供されたグッズ約30品に対するチャリティ・オークションを社内イントラネット上で実施。全国の社員からの入札により,総額12万3,400円を売り上げた。
また同社では,社員の乳がん検診の受診機会拡充にも取り組んでいる。2005年度から30歳以上の全女性社員の乳がん検診を会社と健保による負担にしたほか,毎年,本社前にマンモグラフィ検診車をアレンジし,就業時間内に手軽に受診できる環境を整えている。その結果,2010年度の対象社員のマンモグラフィ検診受診率はこの数年70%前後を記録,国内全体の23.8%をはるかに超える受診率を達成している。
同社では来年以降も,規模を拡大しながらこのヘルシーマジネーション・ウォークを毎年開催し,定期的なマンモグラフィ検診の必要性に対するさらなる認知度アップを図る。 |