キヤノンは,DR方式のX線デジタル撮影装置の新製品として,小型軽量タイプの「デジタルラジオグラフィ CXDI-80C Wireless」を11月15日より発売する。新製品は,業界初となる11×14カセッテサイズ(外形寸法307×384mm)でワイヤレス方式のモデル。2010年10月に発売した「CXDI-70C Wireless」の高性能はそのままに小型軽量化を実現し,ワイヤレス方式のラインアップを強化することで,拡張性の高いシステムを提供する。
●主な特長
1.業界初,11×14カセッテサイズでワイヤレス方式
- 業界初となる外形寸法307(幅)×384(奥行き)×15(厚さ)mm,11×14カセッテサイズでワイヤレス方式を採用。
- 本体質量約2.3kg(バッテリー含む)と可搬性に優れ,小型軽量タイプながら,274×350mmの広い有効撮影範囲を実現。
- 整形外科の分野で撮影頻度が高い手・肘・足・膝の撮影や,成人の頭部と頸椎の撮影,新生児用の保育器や小児用架台での撮影が可能。
2.「CXDI-70C Wireless」の撮影システムを共用可能
- 「CXDI-70C Wireless」の撮影システムを共用でき,設備投資を抑えることが可能。
- ワイヤレス方式のラインアップを拡充することで,部位に応じた撮影をより手軽に行うことが可能。
3. 高画質・高精細な診断画像
- 独自開発したピクセルピッチ125μm(マイクロメートル)のX線平面センサーを搭載し,約610万画素という高画質・高精細な診断画像を提供可能。
- センサーに届くX線量が少ない低線量域での感度を高め,腹部側面など体の厚みがある部位でもノイズが少なく,より高画質な画像を撮影可能。
4.高感度センサーにより患者の負担を軽減
- 蛍光体に光変換効率の高いヨウ化セシウム(CsI)を採用することにより,X線照射量を抑えた撮影が可能になり,患者の負担を軽減。
5.撮影から約3秒の高速で画像表示
- フィルム現像のプロセスが必要であったアナログ方式に比べ,撮影後約3秒で撮影画像をモニターに表示できるため,スピーディーで効率のよい撮影・診断が可能。
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