東芝メディカルシステムズ(株)は,高まる被ばく線量低減へのニーズに応えるために,低線量撮影を可能とする新たな再構成法(AIDR 3D:エイダースリーディ)を開発し,CT装置への搭載を開始する。
同社は1978年国内初の全身用CT装置の開発にはじまり,世界初ヘリカルCTの開発など,数多くの「国内初」「世界初」を開発してきた。そして,世界ではじめての1回転0.35秒で脳や心臓などの臓器全体を撮影可能とした320列エリアディテクタCTを開発し,画像診断の新たなステージに到達した。
同社はより多くの患者さんのCT検査における被ばくを低減するために,次世代の再構成技術を開発し,Aquilion ONE™をはじめ今後発売される高級機から普及機までのすべてのCTに搭載する。
AIDR 3Dは,逐次近似応用再構成を用いた最新技術であり,画像ができる前段階(純生データベース)からノイズ,アーチファクトのみを効率的に除去するため,少ない線量でも高画質を維持する効果が非常に高く,かつ,日常検査の高効率性をも実現しています。その特長は下記の3点。
(1)線量低減と画質向上の両立
(2)ノイズ低減は通常モードで最大50%,低線量検査モードで最大75%
(3)スキャン連動と画像再構成時間の短縮 |