オリンパス（株）は，同社研究開発センター・診断技術開発部長である唐木幸子氏が津田梅子賞を受賞したことを発表した。なお，贈賞式は10月9日（日）に津田塾大学小平キャンパスで行われる予定。
今回の受賞は，遺伝子解析システムの構築を主査として牽引し，精力的に研究と育児の両立に取り組む姿勢が多くの女性たちに勇気を与えている点などが，「女性の可能性を広げる取り組み」として評価された。
受賞者・唐木幸子氏は，1978年にオリンパス光学工業（株）（現オリンパス（株））に入社し，ライフサイエンス分野における女性研究者としてキャリアを積み重ねてきた。現在は，同社の診断技術開発部長として，また文部科学省の科学技術・学術審議会の委員として，科学技術の推進に貢献している。
私生活では，超未熟児の出産体験をつづった著書「小さな小さなあなたを産んで」が第19回読売ヒューマン・ドキュメンタリー大賞優秀賞を受賞し，テレビドラマ化もされた。育児と仕事を両立するライフスタイルは，優れたロールモデルとして注目され，「女性技術者のキャリア開発」や「働く母親の子育て」をキーワードとした取材や講演も多数。
津田梅子賞について
津田梅子賞は，2010年の津田塾大学創立110周年を記念して創設された。津田塾大学の創設者である津田梅子氏は，高い専門性と広い教養を身に付けたオールラウンドな女性の育成に尽力し，今日の女性の社会参画に大きく貢献した。そうした津田梅子氏のパイオニア精神にちなみ，女性の未来を拓く可能性へ挑戦している個人・団体に，この賞が顕彰される。
（津田塾大学URL：http://www.tsuda.ac.jp） |
