(株)エー・アンド・デイ,NTTレゾナント(株),インテル(株)は,健康増進や慢性疾患の予防を目的として,家庭や職場での健康管理を促進するPCヘルスケア事業の推進で協力すると発表した。
近年,生活習慣や社会構造の変化に伴い,生活習慣病の低年齢化と拡大が大きな社会問題になっている。エー・アンド・デイ,NTTレゾナント,インテルの三社は,こうした健康に対する社会的ニーズに対し,一般消費者がパソコンを利用して,家庭や職場で日常的な健康管理を容易に行える健康管理製品やサービスを提供し,健康増進を支援する。
三社はこの取り組みの第一弾として,共同で血圧の正常化による健康増進プロジェクトを展開する。エー・アンド・デイは,業界で初めて,一般消費者向けにコンティニュア規格対応の血圧計「UA-851PBT-C」を発売する。NTTレゾナントは,血圧計から転送される血圧データを管理し,同社のインターネット健康管理サービス「gooからだログ」に転送するサービスを提供する。インテルは,これらの健康データを利用できる環境を拡大するため,パソコンや健康機器/サービスのコンティニュア規格への対応を促進するとともに,消費者がこれらの製品を容易に購入できるようにマーケティング活動を展開する。
コンティニュア規格に対応した血圧計で計測された血圧のデータは,パソコンに自動的に取り込まれる。この血圧データをもとに,一般消費者は,NTTレゾナントのインターネット健康管理サービス「gooからだログ」を利用して,グラフや表などで分かりやすく表示することができる。「gooからだログ」では,最高/最低血圧から脈拍までの健康データが線グラフにて一画面で表示されるほか,専門家による血圧に関するワンポイント・アドバイスや,測定結果に対してコメントが得られる血圧コンシェル機能などが提供される予定。一般消費者は,これらの機能を利用しながら,健康データの経年変化を観察することで,血圧変化の兆候をとらえ,慢性疾患の早期予防に役立てることができるようになる。
厚生労働省の調査によると,日本人の高血圧症有病者と正常高値血圧者は合わせて約5,490万人と推定されている。血圧水準が高いと,脳卒中や心筋梗塞,大動脈瘤などの合併症を引き起こしやすく,死亡率が高まることが知られている。エー・アンド・デイ,NTTレゾナント,インテルの三社は,一般消費者向けコンティニュア規格対応の血圧計の発売を機に,健康寿命を延伸する有効な手法の1つとして,正常血圧の日常的な管理と維持の重要性を一般消費者に訴求していく。
一般消費者は,NTTレゾナントがgooからだログ内に設けるコンティニュア特設サイトからリンクされる,「NTT-X Store」にて,エー・アンド・デイの「UA-851PBT-C」を購入できるほか,コンティニュアに対応したパソコンの情報を入手することができる。
また,今回発表されたエー・アンド・デイ「UA-851PBT-C」,およびNTTレゾナントのgooからだログを活用した血圧管理システムは,10月4日(火)より幕張メッセで開催される最先端の IT・エレクトロニクス展「CEATEC Japan 2011」の『デジタルヘルスケア・プラザ』(Hall 1)で体験できる。 |