松阪市民病院は,(株)アドバンスト・メディアのクライアントサーバ型の病院電子カルテ向け音声入力システムAmiVoice® Ex Hospital を導入,2011年今夏より,運用を開始した。音声認識技術AmiVoice®を活用した同システムは,マイクに向かって話すだけで誰でも簡単に文字を入力できるため,業務のスピードアップはもちろん電子化による現場の負担の解消を実現する。
松阪市民病院では,病院経営の改革及び院内の職場環境の変革にも積極的に取り組み,平成21年度決算で21年振りに単年度黒字に転換,以降前年度比15%〜20%増の成長を続けている。
そのようななか,同病院における職場環境の変革の一環として,アドバンスト・メディアの導入施設3,435(2011年3月末現在)という高い導入実績に裏づけられた病院電子カルテ向け音声入力システムAmiVoice® Ex Hospital を導入。使用用途における医療専門用語を標準搭載,画像診断レポート,患者の診察記録や所見,入退院サマリーなど多岐に渡り,「しゃべって」作成できるシステムである。キーボード入力と比較し,入力作業が約半分になるなど業務効率が飛躍的に向上,短時間でのレポート作成が可能になることで,医療現場における職場環境の変革の一翼を担う。
同システムは,クライアントサーバ構成となっており,同システムがインストールされているパソコンであれば,マイクを挿しログインするだけで,自分専用の辞書の環境が用意され,場所を選ばず使用することが可能。医師だけではなく,固定のパソコンをもたない看護師や他の医療職でも幅広く使用できる。
松阪市民病院医療情報係 上永裕之氏は,「AmiVoice® Ex の音声入力ソフトとしての完成度は,数年前とは格段に向上しています。私たちは,このツールが画像診断以外の業務に十分使えると確信しています。薬剤師やリハビリ技士,医事課レセプト担当者,外来問診入力担当者,そしてもちろん病棟の看護師業務への活用をチャレンジしています。また,救急処置中の記録手段として 大型モニターの設置を含め検討しています。いくつかハードルを越えなくてはなりませんが,より効率よく入力業務が行えることは,本来の専門的な業務にかけられる時間を生み出します。やりがいのある職場環境とするため,今後も絶え間ない変革を行っていきます。AmiVoice® Ex は,その一助として大きく我々に貢献してくれるものと考えています。」と述べている。
【概要】
<松阪市民病院>
病院長:小倉 嘉文
所在地:三重県松阪市殿町1550番地
URL:http://www.city-hosp.matsusaka.mie.jp/
設立:1946年9月 |