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オリンパス
経皮内視鏡的胃ろう造設術(PEG)用のキット
「イディアルPEGキット」を発売

(2011/9/9)

●価格
51,975円
●問い合わせ先
オリンパスメディカルシステムズ(株)
サービス本部 CIセンター
TEL 0120-41-7149 FAX 03-3375-7596
http://www.olympusmedical.jp/

  オリンパスメディカルシステムズ(株)は,内視鏡を用いた栄養摂取法である経皮内視鏡的胃ろう造設術(PEG)用の医療器具として,安全性と患者さんの苦痛軽減を追求した胃ろう造設キット「イディアルPEGキット」を,2011年9月12日から国内で発売する。

  経皮内視鏡的胃ろう造設術(PEG:percutaneous endoscopic gastrostomy)とは,口から食事を取ることができない患者さんの胃に栄養を送るために,内視鏡を用いながら,体外と胃をつなぐ小さな穴(胃ろう)をつくる手技のこと。今回発売する「イディアルPEGキット」は,胃ろう造設術の1つとして患者さんの苦痛軽減と安全性向上が期待されている「Introducer変法」に対応し,「シース」という新たな器具を従来のキット内容に追加したもの。この「シース」により,「Introducer変法」の安全性がさらに高まることを目指している。

シースを介してカテーテルを挿入する図
シースを介してカテーテルを挿入する図
シース
シース

●主な特長

1.胃ろう造設術の「Introducer変法」に対応
経皮内視鏡的胃ろう造設術(PEG)の1つである「Introducer変法」は,他の手法と比べ,内視鏡の挿入が1度で済むため,患者さんの苦痛軽減が期待できる。また,カテーテルを腹壁に設置する際にカテーテルが咽頭部を通らないため,胃ろうに咽頭の常在菌などが感染する危険が少なく,安全性が高いとされている。

2.シースの使用により,手技の安全性と確実性の向上をサポート
シースとは,体外と胃をつなぐトンネル状の空間を確保する管状の器具。これを介したカテーテル挿入を実現することで,医師がIntroducer変法をより安全で確実に行うことができるようサポートする。
従来のIntroducer変法では,腹壁に開けた穴からガイドワイヤを胃内に挿入し,それに沿わせて挿入するダイレータで穴を拡張し,続いてその穴にカテーテルを挿入する。今回のキットでは,ガイドワイヤ挿入後に,シースを装着したダイレータを挿入して穴を拡張した後,シースを体外と胃内をつなぐように留置する。その後,留置されたシースを介してカテーテルを挿入する。シースの留置による挿入路の確保によって気腹や胃の裂傷などのリスク軽減をサポートすると同時に,シースの蓋が胃内空気の抜けを予防してくれるなど,安全性の向上が期待できる。

3.患者さんの苦痛軽減と介護する方の簡便な管理を実現
1回の内視鏡挿入で胃ろう造設が行えることに加えて,カテーテルが口の中を通らない造設手技のため,患者さんの苦痛軽減が期待できる。また,造設から交換まで同一のカテーテルが使用できるため,介護者は簡便な管理が行える。

●オリンパスPEG(胃ろう)情報サイト
http://www.pegnet.jp/