富士フイルム(株)は,世界最小画素50µmの直接変換型FPDを搭載し,鮮明なマンモグラフィ画像を描出する,乳がん検査用デジタルX線撮影装置「AMULET(アミュレット)」の新ラインアップとして,「AMULET f(アミュレット エフ)」と「AMULET s(アミュレット エス)」の2機種を,富士フイルムメディカル(株)を通じて平成23年9月8日より発売する。
「AMULET f」は,マンモグラフィの通常撮影だけでなく,バイオプシー検査などの精密検査にも対応したフルファンクションモデル,「AMULET s」は,通常撮影を中心とした主に検診向けのスタンダードモデル。
今回発売する「AMULET f」,「AMULET s」は,2機種ともに従来機「AMULET」同様に,同社独自の「Direct Optical Switchingテクノロジー(光学式スイッチ技術)」を採用した直接変換型FPDを搭載し,世界最小画素50µmの高精細で低ノイズなマンモグラフィ画像を描出する。さらに,乳房の形状,乳房外組織(胸筋など)や乳腺組織の状態などマンモグラフィ画像の特徴を自動的に抽出・解析し,診断に最適な濃度とコントラストに調整する新たな画像処理技術を搭載することで,体型の個人差や撮影時のポジショニングの影響を受けることなく,医師が診断しやすい画像を安定して提供することが可能になる。
また,体の形状にフィットする安定感のあるアームレストや,顔が触れる箇所に凹凸を無くしたフェースガードなど,受診者の不快感を軽減するように工夫されたデザインを採用。さらに,ワンタッチで設定した角度に撮影台を回転させることができる「シングルタッチ機能」などの新機能を搭載し,撮影者が操作しやすいようスイッチの位置,形状にも配慮した快適で使いやすいマンモグラフィシステム。
●主な特長
(1) 診断しやすい高画質マンモグラフィ画像を描出。
同社独自の「Direct Optical Switchingテクノロジー」によって実現した画素サイズ50µmの直接変換型FPD搭載に加え,新たな画像処理技術を搭載。乳房の形状,乳房外組織(胸筋など)や乳腺組織の状態などマンモグラフィ画像の特徴を自動的に抽出・解析し,診断に最適な濃度とコントラストに調整する画像処理技術により,体型の個人差や撮影時のポジショニングの影響を受けることなく,左右比較診断しやすい,安定した画像を提供する。
(2) 快適で使いやすいマンモグラフィシステムを実現
[1] 受診者への「やさしさ」を,さらに進化させたエルゴノミクスデザイン。
体の形状にフィットする安定感のあるアームレストや,顔が触れる箇所に凹凸を無くすフェースガードなど,受診者の不快感を軽減することを最優先に考慮したデザインを採用。
[2] 操作者のワークフローに配慮した最適の操作系
ワンタッチで設定した角度に撮影台を回転させスピーディな検査を実現する「シングルタッチ機能」を搭載。また,撮影者の視線に入りやすい位置に情報表示ディスプレーを配置し,操作しやすいようにスイッチの位置,形状にも配慮した快適で使いやすいマンモグラフィシステム。
[3] 乳房の大きさに対応した圧迫板など,多様なニーズにこたえるオプション製品
操作者が乳房の伸展をした後に,圧迫板から手を抜きやすくするために,乳房の大きさに合わせた奥行き方向が短い小乳房圧迫板など,さまざまなニーズにこたえるオプション製品を用意。
[4] マンモグラフィ検査のニーズにこたえる専用操作ワークステーションと高精細セカンドモニター(オプション)
従来機「AMULET」で好評のマンモグラフィ画像の表示に最適な縦型モニターを採用。さらに高精細セカンドモニター(オプション)を追加することにより,検査画像の詳細な表示や,受診者の過去の検査画像を比較参照できる機能(PACS接続時)などを搭載し,確実な検査をサポートする。
(3) 正確で効率的なバイオプシー検査をサポート。(AMULET fのみ/オプション)
確実なターゲティング(検査部位の位置決め)をサポートすることに加え,生検針の天板への接近情報をマークで表示することや,乳房とターゲットの位置の関係を模式図で視覚的に確認する機能など,検査の安全性にも充分配慮した各種機能を搭載。
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