(株)日立メディコと(株)日立ソリューションズは,健診施設の施設運営から健診データ処理,営業支援まで健診業務全体にわたるニーズに対応するため,両社で共同開発した次世代型健診業務トータルサポートシステム「Hellseher Next」(ヘルゼア ネクスト)を発売する。
「Hellseher Next」は,健診施設のさまざまなニーズを取り入れた「健診システムのNEXTソリューション」。具体的には,(1)チームによる業務分担をよりミスを少なく,効率的に行いたいというニーズに対応した「業務の流れの可視化」,(2)複数のシステムとのシームレスな接続を実現した「システム連携機能」,そして(3)個々の顧客ニーズに合わせた操作性を実現した「ユーザカスタマイズ機能」など。両社は,これらを特長とした次世代型健診業務トータルサポートシステム「Hellseher Next」により,広く顧客の課題を解決するソリューションを提供する。
なお,当製品は2011年8月24日(水)の第13回日立予防医学セミナー(大阪開催)にて紹介・展示・実演する。また,8月25日(木),26日(金)の第52回日本人間ドック学会学術大会(大阪開催)にて出展する。
●主な特長
(1)業務の流れの可視化
<1>受診進捗状況管理機能
従来別システムだった生理検査システムをパッケージ化し,「Hellseher Next」と生理検査機器を接続可能にした。データ送受信はもちろん,検査通過管理および実施状況の把握が可能となり,検査種類別に待ち時間や予定人数が一覧確認できるので,検査進捗状況に応じて受診者を次検査にスムーズに案内することが可能。
<2>契約先別健診進捗状況管理機能
健診施設では,契約先ごとに受診者がどの工程まで健診が進んでいるかを把握する必要がある。新工程管理では,健診における各工程の進捗状況を個人単位だけでなく,契約単位でも予約前・受診から請求までの詳細な工程管理が表示確認できるため,契約先の健診フォローツールとして利用することができる。入力漏れや発送漏れを減らすことが期待でき,健診業務の精度を高めることができる。
<3>精密検査対象者追跡支援機能
従来のシステムの精密検査対象者抽出機能に加えて,「Hellseher Next」では精密検査の案内書および未受診者リストの出力を可能にすることで,精密検査支援を容易にした。また,精密検査の結果入力もできるため,継続的な結果管理を可能にした。
(2)システム連携機能
<1>各種システムとの連携
画像システム「ImageConcier」との連携で,「Hellseher Next」にて撮影画像と検査結果を参照することができ,的確な所見入力をサポートする。また,生理検査機器や検体検査システムとも連携し,結果入力をサポートする。
(3)ユーザカスタマイズ機能
<1>契約先別情報管理機能
検査項目や請求先別料金情報はもちろんのこと,上限額設定や出力帳票,基準値,自動判定など,健診契約において重要とされる項目を,契約先ごとに管理できるようにした。特定健診情報や検査併用割引などの特殊な請求情報も管理できる。さらに,管理したい項目を画面上に追加し,独自管理することも可能にした。
<2>帳票作成ツールおよび抽出結果一覧CSV 出力
帳票作成ツールにより,自由なレイアウトで帳票を作成することができる。また,個人や団体などの検索画面において,抽出結果一覧をワンクリックでCSV 出力する機能を新たに搭載し,ペーパーレス運用を支援できるようにした。 |