新製品・企業情報

 
その他  その他

オリンパス
「内視鏡検査に関する意識アンケート」2011年調査結果発表

(2011/6/28)

●問い合わせ先
オリンパス(株)
広報・IR室
TEL 03-3340-2134
http://www.olympus.co.jp/

 

  オリンパスメディカルシステムズ(株)は,「内視鏡検査に関する意識アンケート」の2011年調査結果を,オリンパス運営の健康応援ポータルサイト「おなかの健康ドットコム」にて,公開した。今年で6回目となる本アンケートには,10,069名 (男性: 4,964名,女性: 5,105名)が回答した。

今年のアンケート結果の主な特徴は,以下の2点。

[1] 早期がんの「治療」に内視鏡が使われることが,回答者の約7割に認知されていること
[2] 受けたことがある「がん検査」の種類と,死亡数の多いがんの種類に差が見られたこと
<受けたことがある「がん検査」の種類>
男性:1位=胃がん,2位=大腸がん,3位=肺がん
女性:1位=子宮がん,2位=乳がん,3位=胃がん
<死亡数の多いがんの種類>
男性:1位=肺がん,2位=胃がん,3位=大腸がん
女性:1位=大腸がん,2位=肺がん,3位=胃がん

  また,今回初めて実施した「内視鏡クイズ」では,各設問とも正解率が高く,内視鏡や,内視鏡検査,内視鏡治療についての関心の高さが伺われる結果となった。

  内視鏡検査の専門医である田坂記念クリニック・山口芳美氏は,今回のアンケート結果全般についての講評および,各設問について以下のようにコメントしている。

今回のアンケート結果では,以下の4点が印象的でした。
(1) 早期がんの「治療」に内視鏡が使われることが,回答者の約70%に認知されていること。
(2) 男女とも,受けたことがある「がん検査」の種類と,死亡数の多いがんの種類に差が見られたこと。
(3) 胃がん,大腸がんの検査を受けたことのない人でも,男女ともに40歳になったら受けたいと回答していること。
(4) 胃がんの検査を受けたことがある人に対して,食道がんの検査を受けたことのある人が少ないこと。大腸がんの検査として,便潜血検査を受けたことのある人が少ないこと。

<上記(1)について>
内視鏡は「検査」だけでなく「治療」も可能な医療機器です。以前は,メスなどを使って体を大きく切開しなければできなかった治療が,内視鏡を使うことで,切開せずに行え,患者さんの負担も少なく治療できるようになってきました。内視鏡クイズにもあるように,内視鏡には,「組織採取」,「止血」,「異物回収」,「ポリペクトミー」,「内視鏡的粘膜下層はく離術(ESD)」など,様々な治療(処置)が可能です。また,早期がんの診断に使われる「NBI(Narrow Band Imaging)」など,診断技術も進歩しています。がんは自らの細胞を増殖させるため,毛細血管を作り出してエネルギーを吸収するのですが,NBIは毛細血管の見えにくい変化を見やすくすることにより,早期がんの早期発見,早期治療への貢献が期待されています。

<上記(2)について>
特に女性は,女性特有のがん(子宮がん,乳がん)の検査を受けたことのある人が多い一方で,死亡数の多い大腸がんの検査を受けたことのある人が少ないことが気になりました。
大腸がんの一次検診として行われている便潜血検査は,所属する企業や自治体で手軽に行えるので,40歳を過ぎたらぜひ受けるようにしてください。

<上記(3)について>
胃がん,大腸がんの検査を受けたことのない人が,男女ともに40代前半で受けたいと回答しているのは,正しい認識だと思います。がんのリスクは40歳から高まるとされています。定期的な検査を心がけていただきたいと思います。

<上記(4)について>
食道がんの検査を受けたと認識されている方が,胃がんの検査を受けたことのある人に対して,極端に少ないようですが,上部内視鏡検査では,胃がんと食道がんの検査を同時に行います。また,胃がん,大腸がんともに,検査方法は,X線検査か内視鏡検査が多いようですが,大腸がんに関しては,一次検診として,所属する企業や自治体で手軽に行える便潜血検査もありますので,積極的に受けていただきたいと思います。