新製品・企業情報

 
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フィリップス
Hybrid OR(ハイブリッド手術室)における新製品
「FlexMove(フレックス・ムーブ)」の販売を開始

(2011/6/7)

●価格
2,300 万円(税込,追加天井工事費含まず)
●問い合わせ先
(株)フィリップスエレクトロニクスジャパン
ヘルスケア事業部 お客様窓口
TEL 0120-556-494
http://www.healthcare.philips.com/jp/

チューリッヒ大学病院のFlexMove 付Hybrid OR
チューリッヒ大学病院の
FlexMove 付Hybrid OR

  (株)フィリップス エレクトロニクス ジャパンは,Hybrid ORに設置する新製品「FlexMove」の販売を開始した。この「FlexMove」は,フィリップスが日本国内のみならずアジア太平洋地域で,高機能手術寝台を組み込んだ最新X線血管造影装置Hybrid ORの積極的な販売展開をしているなか,手術室環境でより低侵襲性への傾向を強める高度な外科治療術と,これまでにない幅広い疾病治療への応用が進む血管内治療術の双方に対応したシステムとしての機能を強化するため開発されたものである。

  フィリップス社製Hybrid ORの特長は,それぞれ独立したX線血管造影装置と手術寝台を便宜上組み合わせたシステムと大きく異なり,心臓外科・血管外科・整形外科・脳神経外科・小児外科等のあらゆる外科手術に対応可能な高性能手術寝台を,3次元画像ナビケーション機能を搭載した最新X線血管造影装置に一体化して完全に組み込んだ,真のHybrid ORであることである。今回販売を開始した「FlexMove」により,従来一方向にしか移動域を持たなかった血管造影装置本体Cアームが,もう一方向にも大幅な移動域を持ち,面移動を可能にし,手術中の必要に応じて本体Cアームを自在な場所へ配置できる。これによりフィリップスのHybrid ORは,さらに医療現場ニーズへ適合した装置となった。

  「FlexMove」は,手術室清潔管理の為の空調システムに合わせた設計となっていて,患者寝台領域の真上に設置された空調システムを内包するレイアウトを可能にしている。また,手術室での大幅な移動域を確保したうえで,3次元再構成画像(動脈静脈等の血管像,およびCT様の軟部組織像)の基となる高速回転撮影を手技中に実施し,それをリアルタイムに3次元画像として観察でき,かつ,その3次元再構成画像を透視画像に重ね合わせたリアルタイムの3次元ナビゲーションによる手技支援も可能となっている。

  「FlexMove」機能を備えたフィリップスのHybrid ORは,ステントグラフトを用いた胸部・腹部大動脈瘤の治療や脳神経外科分野の血管内治療術のみならず,外科治療術,それに血管内治療術と外科治療術を合わせた,より患者様への負担が少ない最新治療法実施に活用されることが期待されている。

  「FlexMove」を搭載したフィリップス社製Hybrid ORは,スイスのチューリッヒ大学病院を始め,ベルギー,ドイツ,アメリカ,北アイルランド等での臨床稼働が予定され,アジア太平洋地域でも今年末にはシンガポールやタイ・バンコクでの導入予定が決まっている。

  (株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン 代表取締役社長 ダニー・リスバーグ氏は,「フィリップスのHybrid ORに,新製品「FlexMove」を加えることによって,さらに優れた手術環境をお客様に提供できることになります。私たちは,これからも先進技術を導入した装置の開発推進に貢献しつつ,お客様の要求に即したシステム提案ができる体制を強化していきたいと思っています」と述べている。

●フィリップス社製Hybrid OR(ハイブリッド手術室)について
フィリップス社製Hybrid ORは,オランダのロイヤル フィリップス エレクトロニクスとドイツのMAQUET GmbH & Co. KG(以下 マッケ社)が共同開発し,両社の最新装置である,フィリップス社製FPD搭載X線血管造影装置「Allura Xper FDシリーズ(アルーラ・エクスパー・エフディーシリーズ)」およびマッケ社製外科用手術寝台「Magnus(マグナス)」により構成されている。なお,今回発売した「FlexMove」は,「Allura Xper FDシリーズ シングルプレーン(アルーラ・エクスパー・エフディーシリーズ シングルプレーン)」に,オプション機能として設置可能となっている。