キヤノンは,大幅な軽量化を実現し,操作性を向上させた「フルオート非接触眼圧計 TX-20」を6月1日より発売する。
新製品「TX-20」は,非接触眼圧計「TX-F」の後継機種で,左右両眼をフルオート測定する機能を継承しつつ,大幅な軽量化を実現し,チルト式カラーLCDモニターや電動ジョイスティックを採用するなど操作性を向上させたモデル。また,LANやUSBなど外部インターフェースを強化し,外部システムとも容易に連携できる。
●主な特長
■左右両眼の眼圧をフルオートで非接触測定
画面の約1/4に黒目を表示できれば,測定ボタンを1回押すだけで被検眼を検出し,左右両眼の連続測定からプリントアウトまですべて自動で行え,熟練者でなくても容易に測定することができる。また眼に直接触れることなく測定するため衛生的で,点眼麻酔の必要もないため,検者にも被検者にも負担が少なく簡単に測定可能。
■コンパクト設計で大幅な軽量化を実現するとともに,操作性を向上
本体をスリム化しコンパクトな設計にすることで,本体質量が約15kgと従来機種に比べ約27%の軽量化を実現した。また,約40度のチルト機能を持つカラーLCDモニターや,測定ボタン付きの電動ジョイスティックなどを新たに採用し,鮮明な画面で操作がしやすくなっている。
■LANやUSBなど豊富なインターフェースを装備
従来のRS-232Cに加え,LANによる出力に対応し,電子カルテなどの外部システムと容易に連携できるほか,USBにも対応しており,テンキーボードや磁気カードリーダー,バーコードリーダーなどと接続して被検者データを入力できる。これによりさまざまな運用に対応し,簡便で迅速な検査を実現する。
なお,5月12日から14日まで東京国際フォーラムで開催される「第115回日本眼科学会総会」の医療機器展示会場において,同製品の試作機を展示する予定。 |