日本メドラッド(株)は,メディックサイト(株)の炭酸ガス自動注入器MedicCO2LON(薬事承認申請中)とそれに関連するアクセサリー,消耗品の日本における販売・サービスを行うこととなった。
これは先端技術を活用したCT・MR・循環器用医療機器の製造・販売におけるマーケットリーダーであるメドラッド社と疾患を早期に検出し放射線科医をサポートするコンピュータ支援検出(CAD),および画像分析ソフトウェアの開発において業界をリードするメディックサイト社が締結したCTコロノグラフィ検査で用いるメディックサイト社の次世代型でユーザビリティの高い炭酸ガス自動注入器MedicCO2LONの世界的販売契約の日本市場での展開である。
メディックサイト社はMedicCO2LONの開発において,その専門知識と臨床研究におけるCTコロノグラフィ専門家らとの緊密な関係を世界規模で活用してきた。MedicCO2LONはメディックサイト社が,大腸がんを対象に市場をリードしているそのソフトウェア製品ラインを補完するために開発した,初めてのハードウェア製品である。
CTコロノグラフィ検査の前に大腸を拡張させる炭酸ガス自動注入器は,臨床研究において手動による注入に比べ,大腸拡張を大いに改善する。また,臨床結果においても,CTコロノグラフィ検査における炭酸ガスの自動注入は,より良好な大腸拡張による優れた検査結果と患者の不快感の軽減が証明されている。
ESGAR(European Society of Gastrointestinal and Abdominal Radiology)のCTコロノグラフィ検査に関する現行の合意声明では,最適な大腸拡張のためには炭酸ガスが第一に選択される拡張用ガスであり,炭酸ガスの自動注入が最適であると言明されている。
CTコロノグラフィ検査分野の開拓者で,Virtual Colonoscopy Teaching Centre(VCTC)の共同創立者であるStedelijk Ziekenhuis Roeselare放射線科・消化器科のDr. Philippe Lefereは,「最適な大腸拡張を得るためのESGARガイドラインへの対応を助ける新しい選択肢として,メディックサイト社製品が市場に導入されることを歓迎します」と述べている。
国立がん研究センター放射線診断グループの,飯沼元医師は「国立がん研究センターの臨床検査では,MedicCO2LONシステムで患者の不快感の軽減と,大腸の拡張の向上,そして小腸へのガスの流入の減少が実現できました。これらの主要な差別化要因と機器の操作性によって,MedicCO2LONはCTコロノグラフィに理想的な選択肢となっています」と話している。
メディックサイト社のCEO,Allan Rowley氏は次のように述べている。「MedicCO2LONの開発達成と,メドラッド社の世界的な販売・マーケティングルートを通じてMedicCO2LONを市場に導入できることを,喜ばしく思っています。このシステムは,CTコロノグラフィ検査において最適な大腸拡張を保証すると同時に,患者の不快感を最小限に抑えることを目的として設計されています。」
メドラッド社のSenior Vice President,John Tedeschi氏は「MedicCO2LONはCTコロノグラフィ検査の専門家から直接いただいたアドバイスをもとに開発された最初の炭酸ガス自動注入器です。MedicCO2LONはメドラッド社の放射線分野における造影剤注入システムやアクセサリーといった製品ラインを補完する理想的な製品となります。メドラッド社はメディックサイト社とパートナーシップを結びCTコロノグラフィ検査分野に参入できることを喜ばしく思っています」と期待を述べている。 |