東芝メディカルシステムズ(株)は,フラグシップCT Aquilion ONE™の技術を継承し,「低線量でルーチン検査をストレス無くこなす」をコンセプトにした64列 / 128マルチスライスCT Aquilion™ / CXL Editionを商品化し,4月より全国で発売を開始した。
Aquilion™ / CXL Edition は,従来の64列 / 128マルチスライスCT機能をさらにバージョンアップさせ,逐次近似再構成法を応用したAIDRによる被ばく低減,高速画像再構成や様々なコンソールバリエーションによるワークフローの改善を実現する。さらに,多彩な最新臨床アプリケーションソフトウエアにより,新たな検査の可能性が広がる
●主な特長
1.被ばく低減技術のさらなる進化 AIDR(エイアイディーアール)
東芝が開発した逐次近似再構成法を応用したAIDRをさらに進化させ,スキャンと連動して低被ばくと高画質の両立を実現。さらに,VolumeECを併用することで被ばく低減効果が高まる。AIDRは3次元的に高い分解能を維持しつつ,効果的に被ばく低減を可能とするため,SD値は通常検査用モードで最大50%,低線量検査モードで最大70%向上),患者さんに対する被ばくは最大75%低減する。
2.高速−高画質 画像再構成 TCOT+(ティーコットプラス)
東芝独自の技術である,コーン角の影響を考慮した3D Back Projection再構成アルゴリズムTCOTがさらに進化した。画像のノイズ均一性の向上やコーンビームアーチファクトの低減により,通常ピッチからハイピッチ撮影までの各種撮影プロトコルにおいて画質の向上が実現する。また,画像再構成速度のさらなる高速化を行ない,最大30画像/秒を実現している。
3.自由なコンソールシステム構成
標準コンソールシステム構成は1モニタ,1キーボードのシンプルな構成。スペースはコンパクトに,撮影から画像処理まで使用できる。また,施設のニーズにフレキシブルに対応できるコンソールシステム構成が選択可能。2人以上で使用したり,撮影中に並行して画像観察を行う施設様へはSURE Station,CT室以外の部屋で画像観察や画像処理を行う施設へはSURE Xtension™など,施設様の環境ニーズに合わせたコンソールシステム構成が可能。 |