東芝メディカルシステムズ(株)は,新製品「Nemio™ MX(ネミオエムエックス)」を商品化し,2011年4月より販売開始する。
超音波診断装置は,検査時の患者さんへの負担が他の画像診断装置に比べて少なく,リアルタイムに画像を観察できることから,腹部一般の検査や産科,循環器等の幅広い臨床領域で使われている。また,装置の移動が容易なため,検査室のほか,外来診察室や病棟へ移動して使用したいとのニーズが高まってきている。そこで,東芝は画質や性能はそのままに,容積,重量をコンパクトにし,使いやすさを追求したNemio MXを開発した。
●主な特長
1.小型・軽量
本体の容積を24%,重量を17%削減することで小型化・軽量化を実現し,環境性能を高めた(同社Nemio XGとの比較)。 使わないときにはコンパクトに収納,院内を軽快に移動し,短い起動時間で,すぐに検査を開始できる。ベッドサイドで使用する際も,患者さんへの圧迫感を軽減する。
操作パネルは東芝独自のパームコントローラを中心にアクセスしやすい位置にボタンが配置され,その機能を自由にプログラムすることができる。
2.フレキシブルな液晶モニタ
モニタ支持アームの稼動範囲の自由度が高いため,前面のグリップハンドルで,液晶モニタを見やすい位置へ片手ですばやく移動させることができる。術者の検査時の負担の軽減,患者さんへのインフォームドコンセントなどに役立つ。
3.先進のイメージングテクノロジーを搭載可能(オプション)
生体からの反射波に含まれる高調波で画像構成するTHI(Tissue Harmonic Imaging)を搭載。腹部,心臓のほか,小児や表在用の高周波プローブでも鮮明な画像を提供する。
複数の信号を合成することによりアーチファクトの少ないクリアな画像を実現するApliPure™(アプリピュア)は,カラードプラやパワードプラとの組み合わせも可能。
4.強力なデータマネージメント(データマネジメントユニットはオプション)
大容量のHDDを標準搭載。検査画像を効率的に管理。ファイリングされた画像はUSBポート,CD/DVDで外部に取り出せる。また,DICOM(ダイコム) をサポートするほか,Stress Echo(ストレスエコー)やレポーティング機能を搭載可能。 |