(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパンは,AED(自動体外式除細動器)および質の高い心肺蘇生法(CPR)の啓発活動を目的とする「セーブライブズ ジャパン(Save Lives Japan)」の立ち上げに伴い,2月初旬に専用ホームページ(www.savelives.net)を開設した。
「セーブライブズ」は,フィリップスのヘルスケア部門が中心となり,一般市民にAEDの普及と理解促進,および質の高い心肺蘇生法(CPR)の啓発を目的に2009年9月に立ち上げた社会活動。本活動については,ヨーロッパにおける心肺蘇生法(CPR)のガイドライン強化,社会一般への啓発活動の中心的役割を担っているERC(European Resuscitation Council:ヨーロッパ蘇生協議会)も賛同し,活動初期から多面的に支援している。ヨーロッパにおいては,すでに6カ国が活動を開始しており,アジア・太平洋地域においても日本を含めた4カ国で,2011年2月より活動を開始する。
●「セーブライブズ」の主な活動内容
・正しいAEDや心肺蘇生法(CPR)に関する基礎知識の普及啓発
・正しいAEDの選び方,使い方,設置方法,管理方法などの情報提供
・質の高い心肺蘇生法(CPR)に関する情報の提供
・AEDの設置推進
・連携強化/情報ネットワークの構築
日本での「セーブライブズ」活動の第一弾として,専用ホームページを立ち上げ,広く「セーブライブズ ジャパン」の認知獲得を目指し,AEDの普及と理解促進,心肺蘇生法(CPR)の重要性を啓発し,日本における救命率の向上に貢献していく。
同社 代表取締役社長 ダニー・リスバーグ氏は「日本でもAEDの普及に伴い,心肺蘇生法(CPR)や除細動に対する認知が高まってきました。『セーブライブズ ジャパン』の活動を通じて,救命活動の輪を全国に広め,一人でも多くの命を救えるような環境づくりが当社の使命であると考えています」と述べている。
●「セーブライブズ ジャパン」ホームページについて(www.savelives.net)
心停止の状況やAEDの正しい使用法を分かりやすく解説したり,啓発活動イベントなどの報告や情報提供を行い,簡単で誰にでも分かりやすい,アニメーションを使った動画コンテンツを提供している。
左:トップページ 右:オープニングムービー (US International Firm & Video Festival 2010にてGold Camera Awardを受賞)
●「セーブライブズ ジャパン」のパートナー(2011年2月15日現在)
・ERC(European Resuscitation Council:ヨーロッパ蘇生協議会)
・特定非営利活動法人 日本ライフセービング協会
・国士舘大学ウエルネス・リサーチセンター
・ジャパンラグビートップリーグ
・特定非営利活動法人 大阪ライフサポート協会
国士舘大学スポーツ医科学科救急医学 教授 田中秀治氏は次のように述べている。
「日本では年間5万人以上の方が心臓突然死で亡くなっています。心肺停止は私たちが想像する以上に身近で起こる可能性があり,医療従事者でなくても心肺蘇生法(CPR)やAEDの使い方を習得し実践することが求められています。『セーブライブズ ジャパン』の活動が,救命率のさらなる向上に貢献できるものと期待しています」。
また,ジャパンラグビー トップリーグ事業運営総責任者 稲垣純一氏は次のように述べている。
「ジャパンラグビー トップリーグでは,これまでにもフィリップスの協力を得て,AED講習会の開催やドクターへのAED貸与などの活動を行ってきました。『セーブライブズ ジャパン』のパートナーとして,これからも安全なスポーツ環境の整備に貢献していきたいと考えています」。 |