オリンパスメディカルシステムズ(株)は,従来の内視鏡手術統合システム(ENDOALPHA(エンドアルファ))を発展させた新たなシステムインテグレーションの提供を開始する。当システムを通じて効率的な手術環境を提供することで,医療従事者にとってよりストレスを軽減するとともに,患者さんにもやさしい低侵襲な内視鏡外科手術をさらにサポートしていく。
オリンパスでは従来から,外科内視鏡が使われる外科手術室と消化器内視鏡が使われる内視鏡検査処置室を連携し,病院の経営効率化,医療従事者の使い勝手を考えたシステムインテグレーションを提供してきた。
このたび提供するシステムは,新たにオリンパス製の内視鏡手術機器とオリンパス製以外の無影灯・手術台,さらには内視鏡手術室全体の可変色LED照明等の院内設備の連動を可能とする世界初の機能(シーンセレクション機能:下図)を持つもの。また,手術に伴う複数機器の操作の組み合わせを,想定される手術シーンごとにプリセットし,手術の進行・術式の変更時にワンタッチで変更することができる。さらに,手術室と内視鏡検査処置室の映像を集中管理するシステム構築を行う。これらにより,スムーズに手術が進行でき,複雑な操作によるストレスが軽減される。
医療従事者の作業手順(左)に関わる,本システムのシーンセレクションの各機能,及びそのメリットのイメージ
なお,201年2月14日,当システムは国内で初めて刈谷豊田総合病院(愛知県刈谷市)に導入される。
内視鏡手術室の一例 :刈谷豊田総合病院
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