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MRI  X線CT

東芝メディカルシステムズ
CT装置生産累計台数 25,000台を突破
〜心臓を撮影できる64列超CTが世界に認められ,生産台数を加速〜

(2011/1/27)

●問い合わせ先
東芝メディカルシステムズ(株)
広報室
TEL 0287-26-5100
http://www.toshiba-medical.co.jp

 

  東芝メディカルシステムズ(株)は,1978年に日本初の全身用CT装置を発売して以来,先端技術開発と高品質な製品提供により日本国内はもとより世界各地の医療施設に販売し,2010年12月16日をもってCT装置生産累計25,000台を達成した。

  CT装置はヘリカルスキャンの登場により広範囲の撮影が可能になった。また,マルチスライスCTにより高精度な画像診断を行うことができるようになり,医療機関でのCT装置導入が進んだ。そして,16cmの広範囲を1回転0.35秒のスキャンで撮影することができるエリアディテクタCTによりCT診断に大きな革命を起こしている。

≪東芝のCT生産のあゆみ≫
1978年 国産初の頭部用CT装置を開発・発売
1982年 1,000台生産達成
1985年 世界初1回転1秒で連続回転を可能に
1986年 米国でヘリカルCT特許取得
1989年 撮影条件をプログラムに組み込み,操作性を向上
1990年 世界初 ヘリカルCTオプションを設定 / 5,000台生産達成
1993年 高性能固体検出器を搭載したヘリカルCT装置を開発・発売
1994年 1回転1秒のヘリカルCT装置発売
1998年 9月 10,000台生産達成
1999年 世界最小スライス幅0.5mmの4列マルチスライスCT発売
2002年 16列マルチスライスCT発売
2004年 3月25日 15,000台生産達成
2004年  世界初の0.5oスライス64列検出器マルチスライスCTを発売
2007年 10月 20,000台生産達成
2007年 11月 1回転0.35秒で脳や心臓などの臓器全体を撮影可能とした320列エリアディテクタCTを発売
2010年 12月 25,000台生産達成

  東芝は1990年に世界で初めてヘリカルスキャン機能を搭載したCT装置を販売。ヘリカルCTの導入により,臓器全体を短時間で精密に検査することが可能となり,患者さんの負担が軽減されるようになった。さらに1993年にはCT透視機能を,1998年にはマルチスライスヘリカルCT技術を開発した。2002年には世界最小0.5mmスライス厚で16枚同時収集可能なマルチスライスCT装置を発売,2004年には心臓を10秒以内で撮影できる64列マルチスライスCT装置を世界に先がけて販売開始した。これにより循環器領域のルーチン検査での使用を可能にするなど,常に世界のCT技術をリードしている。そしてヘリカルCT装置開発の功績が認められ,1993年には「機械振興協会通産大臣賞」を,1998年には「市村賞」,2003年にはマルチスライス検出器の開発に対して「蛍光体賞」を受賞した。

  2007年には320列同時収集可能なエリアディテクタCTを北米で発売(国内は2008年より発売)。16cm幅を1回0.35秒のスキャンで撮影できることが可能になった。16cmの幅は,成人では脳・心臓などがその範囲にあたり,乳幼児や小児では,肺や体幹部全体が撮影できる範囲。また,わずか1回転0.35秒で臓器全体が撮影できるので,動きを止めることが困難な小児や息止めが困難な患者さんの検査も短時間で行える。広範囲を高速で撮影できるため被ばくの低減や造影剤使用量の低減を実現する。また,診たい臓器や関節を連続的に撮影することで動態情報を広範囲に得られ,3次元画像に時間軸を加えた4次元観察が可能となる。その応用編として,臓器を通過する血流の状況を解析するソフトウェア(脳血流解析ソフトウェア,ボディーパーフュージョンソフトウェア,心筋パーフュージョンソフトウェア)を豊富に搭載しているので,頭部では脳梗塞・くも膜下出血の状況などを,体幹部では肝臓・膵臓の血流状態を,心臓では心筋の虚血などを形態だけでなく機能観察することができる。