東京特殊電線(株)は,医用画像表示用ディスプレイの「i2モデル」全5機種を一新し,12月より順次販売開始する。新“i2モデル”は,次世代インターフェースDisplayPortの搭載や医療現場での使いやすさをさらに向上させている。
新“i2モデル”は11月28日〜12月3日にシカゴ市で開催されるRSNA2010(北米放射線学会)へ出展される。
● 新“i2モデル”の主な特長
医用画像表示用ディスプレイには,微細な形状も正確に表示する解像度,忠実な階調表示能力,環境温度や長期使用による表示品質の変動が少ない安定性が重要。さらに,近年では各種の表示品質管理規格やガイドラインの運用が要求されることから,簡単に表示品質管理が行える事も重要になっている。同社はこれらの市場要求にお応えする製品として“i2モデル”をラインナップしている。
今回,販売開始する新しい“i2モデル”はこれらの特長に加え,次世代インターフェイスDisplayPortの搭載,省エネ機能を搭載また利便性を向上するAC電源の内蔵化,さらに輝度・ガンマのワンタッチ切り替え機能の追加など医療現場での使いやすさを向上。さらに,モノクロームモデル全機種でISDテクノロジー(特許申請中)を搭載しているため,ISDテクノロジーに対応したビューアーを使用することにより解像度の3倍化による高精細表示も可能となる。
●発売機種および価格
発売時期 |
機種名 |
仕様 |
2010年12月 |
MS53i2 |
500万画素モノクローム |
2010年12月 |
CCL256i2 |
200万画素カラー |
2011年 4月 |
MS33i2 |
300万画素モノクローム |
2011年 4月 |
MS23i2 |
200万画素モノクローム |
2011年 4月 |
CCL356i2 |
300万画素カラー |
● 新“i2モデル”各機種共通の,その他の特長
- 輝度センサーを表示画面に配置した輝度安定化システムを搭載しているため,極めて安定した画像表示が可能。オプションの品質管理ソフトウェアにより,AAPM, DIN, JESRAのQA規格に対応した表示品質管理が可能。
16bitのLUTとキャリブレーション機能を搭載し,医用画像表示に要求されるDICOM GSDFに忠実なグレイスケール表示が可能。
- 高輝度・高コントラストと色再現性と視野角特性に優れたIPS方式液晶パネルを搭載。
- 締まった黒と鮮鋭度の高い表示を実現する特殊ARコート(特許出願中)モデルもラインナップ。
- ワールドワイドのメディカル安全規格,EMI規格を取得。
- 輝度ムラ,色ムラを補正し,均一な表示を実現するユニフォミティ補正機能を搭載。
- 安心の長期5年保証。
※ISD画像表示にはISDテクノロジーに対応した専用のビューワーソフトウェアが必要となる。
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