ザイオソフト(株)は2010年12月より,モバイル端末(iPhone,iPad等)で医用画像データを閲覧できるシステム「ziostation2 zioMobile Gateway」の販売開始を発表した(詳細はこちら)。
「ziostation2 zioMobile Gateway」はアプライアンスサーバとして,あるいはziostation2の機能拡張として既存のシステムにフレキシブルに追加することが可能。既に同社製画像処理ワークステーション「M900」,「ZIOSTATION」,「ziostation2」を所持している場合はそのバージョンに依存することなく,また持っていない場合も既存の画像処理ワークステーションやDICOMサーバ,モダリティ装置のメーカーを問わず,安価なコストでiPhone,iPad等で遠隔利用できるモバイル環境の構築を実現する。
外部通信機能として モバイル端末(iPhone,iPad等)で画像を参照でき,参照用のビューワは下記A),B)の様に通信環境によって選ぶことが可能である。拡大・縮小,WL/WW値調整,反転などリアルタイムの画像操作や距離計測などが,指の動きに合わせたスクロールやフリックが直感的な操作で行うことできる。データはオリジナル画像の情報が端末上で保持されるためJpegやPDF変換による画質劣化がない。
A) 高速通信環境に適した『サーバアクセス型』
サーバアクセス型は,院内外を問わず,無線LAN環境下で当社画像処理ワークステーションと同等の処理をWEBブラウザ上で行える「VersaWeb」を使用することができる。
2Dのスライスデータの閲覧はもちろん,骨除去などのマスク編集や複数の検査データのフュージョンといった高度な処理機能も可能になる。複数のクライアントで画像処理の操作と表示を共有できる「コラボレーション機能」を利用すれば,離れた場所にいながらにして同じ画像を操作しディスカッションすることもできる。
B) 通信環境に依存しない『ダウンロード型』
メール送信により2D画像データを院内外問わず閲覧することができる。zioMobile用の2Dビューワにより画像の閲覧や計測,コメント記入などの処理が簡単な操作で可能。画像は暗号化され,パスワードにより復号しなければ閲覧不可能になっており,万一の端末の紛失や盗難などにも遠隔地からデータを初期化できるリモートワイプ機能を利用することで,データの流出等のリスク回避といったセキュリティ対策も万全。
「ziostation2 zioMobile Gateway」はいくつかのタイプが用意されている。
1) 『zioMobile Basic Kit』
同社製画像処理ワークステーション「ziostation2」を所持している顧客が遠隔モバイル環境を追加できる拡張ソフトウェア。ziostation2内にある画像データを暗号化して配信することが可能で上記の『ダウンロード型』に対応している。
2) 『ziostation2 zioMobile Gateway』 ,『ziostation2 zioMobile Gateway plus』
外部通信機能を持ったアプライアンス的なサーバとしてまたはziostation2として利用できる。『ziostation2 zioMobile Gateway』は上記の『ダウンロード型』に,『ziostation2 zioMobile Gateway plus』は上記の『サーバアクセス型』と『ダウンロード型』の両方に対応している。
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