キヤノンは,DR方式のX線デジタル撮影装置「CXDI」シリーズの新製品として,同社初のワイヤレスとなる,フィルムカセッテと同じサイズの「CXDI-70C Wireless」を発売する。
新製品は,キヤノン初のワイヤレスタイプのモデル。無線によるパソコンへのデータ送信が行えることにより,快適な操作性を実現した。さらに,フィルムカセッテと同じサイズにしたことで,既存のアナログ撮影用X線発生装置を置き換えることなくデジタル化することができる。
●主な特長
1. 操作性を高めるキヤノン初のワイヤレス
- 無線によるパソコンへのデータ送信を実現。
- ケーブルとハンドルユニットをなくしたことにより,操作性や可搬性が向上し,検査技師と患者の双方にとってストレスの少ない診断を実現。
2. 既存の設備を変更せずにデジタル化を実現するカセッテサイズ
- 四肢や頭部はもちろん,胸部や腹部などの撮影も可能な,35×43cmの広い有効撮影範囲を確保しながら,アナログ撮影用設備で使用されるフィルムカセッテと同じ外形寸法の384(幅)×460(奥行き)×15mm(厚さ)を実現。
- 既存のアナログ撮影用設備をそのまま活用してデジタル化することが可能。追加コストを抑えながらスピーディーで効率のよい撮影・診断を実現。
3. 操作性や可搬性を高める軽量ボディ
- 本体重量がバッテリーを含め3.4kgと軽量なことにより,可搬性が向上。
- ワイヤレス化による操作性向上との相乗効果により,X線撮影室だけでなく,ベッドサイドや手術室,臥位撮影用テーブルやストレッチャーなど幅広い場面での撮影に対応。
4. 確かな診断を支える高画質
- 従来機種「CXDI-55G/55C」(2009年8月発売)のピクセルピッチ160μmに比べ,さらに微細な125μmのX線平面センサーを採用することで,より高精細・高画質な撮影が可能。
5. 患者の負担を軽減する高感度
- 蛍光体に高感度なCsI(ヨウ化セシウム)を採用することにより,X線照射量を抑えた撮影が可能。
6. 撮影から約3秒の高速で画像を表示
- フィルム現像プロセスが必要であったアナログ方式に比べ,撮影後約3秒で撮影画像をモニターに表示できるため,スピーディーで効率のよい診断が可能。
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