東芝メディカルシステムズ(株)とエレクタ(株)は放射線治療ソリューション分野において国内販売することで合意した。今回の契約で,東芝はエレクタの国内総代理店となり,10月5日より全国70ヵ所以上の拠点を通じ販売・サービス活動を開始する。
近年,早期診断,早期治療によるがん患者さんの生存率が高まっている。特に放射線治療は手術をせずに臓器を温存して治療できるため,患者さんへの負担が少ない治療法として注目を集めている。東芝はこの市場ニーズに応えるために,より正確で確実な放射線の照射が行えるイメージガイド下放射線治療(IGRT)機能の強化など製品ラインアップの拡充を目指していた。一方,エレクタは,すでに「Elekta Synergy®(エレクタ シナジー)」や,「Precise Treatment System(プレサイス トリートメント システム)」などの放射線治療装置を大学病院や地域の中核病院などに導入していたが,さらなる顧客層の拡大ならびに販売網,サービス網の強化を目指していた。製品群の充実を目指す東芝と販売ネットワークの強化を目指すエレクタ双方のニーズが合致し,今回の合意にいたった。 |