三菱電機(株)は,公益財団法人 佐賀国際重粒子線がん治療財団(佐賀県鳥栖市)から,炭素イオンを使用する重粒子線がん治療装置を受注した。2010年より製作を開始し,2013年春に稼働開始予定。
国内にある重粒子線治療装置3基はすべて同社が製造したもので,4基目となる本装置は九州では初,また,民間施設でも国内初の設置となる。
サガハイマット完成予想図(西方向から見たイメージ)
●佐賀国際重粒子線がん治療財団と受注の概要
佐賀国際重粒子線がん治療財団は,重粒子線によるがん治療を通じて,安心,安全な医療を提供し,佐賀県内はもとより,国内外における医療・福祉の向上とがん治療の進歩・発展を図り,「がん撲滅」に寄与することを目的として設立された公益財団法人。
今回設置場所となるサガハイマット(九州国際重粒子線がん治療センター)は,九州で初めて,また民間では日本で初めて開設する重粒子線がん治療施設で,佐賀国際重粒子線がん治療財団と施設の整備運営を行う九州重粒子線施設管理(株)がプロジェクトを推進している。また,開設にあたっては,経済界,医療界,大学,行政が連携し,産学官共同でプロジェクトを支援している。
同社は,このサガハイマットに整備する重粒子線がん治療装置の納入会社として選定され,製造請負契約を締結した。 |