(株)ナナオは,医用画像表示モニタ ー 「EIZO RadiForce RX430」(29.8 型カラー液晶モニター)を2010年11月1日より発売する。
医療の現場ではモダリティの高性能化,そしてフィルムレス化の普及に伴い,医用画像の大容量化,多様化が進んでいる。さらにそれら撮影データを活用した3DやFusionなどの画像処理技術も飛躍的に進歩し,院内システムの各端末では,より多くの情報量,多様な画像に適切に対応できる表示装置が求められている。
このニーズに応えるため同社は,世界で初めて同一画面内のモノクロ画像とカラー画像の表示エリアを自動判別し,個々を最適な状態で再現,すなわちハイブリッド表示できるRadiForce RX430を開発した。
RadiForce RX430は,400万画素の情報量を1台のワイド大型画面に高輝度・高コントラストで表示でき,さらに作業中の画面を妨げることなく輝度や階調調整を実現するIntegrated Front Sensor内蔵,自動で節電を実現する人感センサー内蔵など,旧来機種と比較して,利便性と合理性を格段に向上させている。
●主な特長
世界初,同一画面内のモノクロとカラー画像をハイブリッド表示
EIZO独自の技術Hybrid Gamma機能(特許出願中)が,同一画面内のモノクロとカラー画像の表示エリアを自動判別し,それぞれ最適な輝度と階調で再現,すなわちハイブリッド表示する。今後PACS用アプリケーション内でモノクロ,カラー画像の混在が加速する中,業務の効率化が期待できる。
4メガピクセルの情報量を1 台のモニターに表示
ポートレート表示の2MPモニター2台分となる400万画素の情報量を,1台のモニターに表示可能。モニター2台使用時と比較するとベゼルレスとなり,モニター間の目線移動によるストレス軽減,業務の効率化に繋がる。
カラー画像とモノクロ画像の混在環境での適正な表示を実現
カラー表示対応でかつ,モノクロモニターと同等の高輝度1,000cd/m2と高コントラスト1100:1を兼ね備えているため,3DやFusion,内視鏡,超音波などのカラー画像と共に,CRやDRなど高輝度,高濃度を必要とするモノクロ画像も,同一モニター上で適正に表示可能。
内蔵センサーでDICOM Part 14準拠のキャリブレーションを実現
モニターに内蔵されたIntegrated Front Sensorにより,取り付け取り外しの時間と手間をかけず,さらに品質管理タスク実行中は表示画面を妨げることなく,DICOM Part 14準拠のキャリブレーションを実現。さらに付属のモニター品質管理ソフトウェア簡易版RadiCS LE のRadiCS SelfQC機能で,接続ワークステーションの電源オフ時でもタスク実行可能。
人感センサーが徹底的な省エネを実現
モニター内蔵の人感センサーがユーザの離着席を検知し,自動的にモニターのパワーセーブと復帰を実行。面倒な設定や操作を行うことなく,自動で節電が行える。
使用環境に合わせて選べるモデルバリエーション
読影室や手術室など使用する環境に合わせて選べるよう, AR(Anti-Reflective)コーティング仕様(RX430-AR),アンチグレアパネル仕様(RX430),そしてアンチグレアパネル仕様で且つフリーマウント・保護パネル付き仕様(RX430-FC)の3モデルを用意。 |