富士フイルム(株)は,独自の画像センサー「スーパーCCDハニカム」を搭載し,高画質画像を実現する気管支内視鏡「EB-530H」「EB-530T」の2機種を,9月6日より富士フイルムメディカル(株)を通じて発売する。「EB-530H」は,視野角を140度に広げ,観察範囲を大幅に拡大させたタイプ。また「EB-530T」は,先端部径5.8mmの細径ながら,さまざまな処置具に対応できる鉗子口径2.8mmの処置に適した気管支内視鏡である。
気管支の内部を観察する気管支内視鏡検査は,肺がんの診断に重要な役割を果たしている。肺がんは,ほかの臓器のがんに比べて進行が速く,転移しやすいがんで,日本では,1998年に胃がんを抜いて死亡第1位となり,近年,ますます増加傾向にある。このような中,医療現場では,気管支内視鏡の観察性能のさらなる向上が求められている。
今回発売する「EB-530H」は,新開発の高性能レンズを採用し,視野角140度の広い観察範囲を実現しています。さらに,「スーパーCCDハニカム」との組み合わせで,明るく鮮やかな画像を提供。観察性能を大幅に向上させている。
「EB-530T」は,先端部径が5.8mmの細径でありながら鉗子口径2.8mmを実現。さまざまな処置具をとおすことができるとともに,先端部に「先端絶縁性樹脂キャップ」を採用しているため,高周波治療が可能となり,高い処置能力を発揮する。
「EB-530H」「EB-530T」の2機種とも,高い操作性を可能にする「軽量グリップ」を採用し,医師の負担を軽減。さらに,フルデジタル電子内視鏡システム「Advancia(アドバンシア)」に標準搭載している分光画像処理機能「FICE(Flexible spectral Imaging Color Enhancement)」を使用することで,病変のさらなる早期発見と診断精度の向上をサポートする。
●共通の特長
(1) 独自の画像センサー「スーパーCCDハニカム」を搭載し,高画質画像を実現
同社が極細内視鏡専用に開発した,超小型の画像センサー「スーパーCCDハニカム」を搭載。細かな血管や病変を忠実に再現する。
(2) 高い操作性を可能にする「軽量グリップ」を採用
軽量設計で,手にフィットするデザインとボタンレイアウトを採用。操作する医師の負担を軽減する。
●「EB-530H」の特長
(1) 視野角140度の観察範囲の実現により,観察性能が大幅に向上
新たに開発した高性能レンズを採用。従来機種「EB-470S」で120度であった視野角を140度に広げ,観察範囲を大幅に拡大している。さらに,「スーパーCCDハニカム」との組み合わせで,明るく鮮やかな高画質画像を提供する。
●「EB-530T」の特長
(1) 先端部径が5.8mmの細径でありながら,鉗子口径2.8mmを実現
レンズやCCDなどを細径に組み込む精密加工組立技術を駆使して,先端部5.8mmと細径ながら,鉗子口径2.8mmを実現。さまざまな処置具に対応する。
(2) 「先端絶縁性樹脂キャップ」を採用し,高い処置能力を実現
先端部に「先端絶縁性樹脂キャップ」を採用して,高周波電気メスやワイヤなどを使用した高周波治療にも対応。高い処置能力を発揮する。 |