(株)フリールは,日本初となる「Ai(死亡画像診断)専用最新鋭16列CT装置搭載車」を開発し,撮影サービスを開始する。また今回の新車両の開発・サービス開始に伴い,財団法人Ai情報センターとの業務提携契約を締結。同社が依頼する症例について,遠隔システムを用いた読影を開始する。
同車両は,「病院のCT室をそのまま車両に搭載する」をコンセプトに作られたCT搭載車。車の機動性を活かし,事件現場,自宅,病院,警察など異状死体の現場まで赴き,どこでもAi撮影が可能となる。また,民間が行うため,24時間365日の対応も可能となり,死亡原因究明の救急診断車として利用可能となる。
●CT搭載車の概要
- 日立メディコ製のECLOS 16列を搭載(16列CTを搭載した車両は日本初)
- CT搭載車はボディー全長9.2m / 全幅2.5m / 全高3.8mと全身撮影用では世界最小クラスのCT搭載車となり敷地や道路が狭い施設にも赴くことが可能。
- CT搭載車は「病院のCT室をそのまま車両に搭載する」をコンセプトに設計。
- 搭載されるCTシステムは,車載という限られたスペースに設置可能ながら,5MHUの大容量X線管装置により,ストレスなく広範囲を高精細に撮影が可能。また,撮影された大量のデータは,高速画像再構成エンジンでリアルタイムに画像化され検査スループットも高く,扱いやすい装置。
- 操作室,撮影室はコンパクトだが,遺体をスムーズに搬入しやすいように大型パワーゲイトが後部についており,遺体がストレッチャーのままでCT撮影室に入ることが可能。
- CT車には発動発電機が搭載されており,どこの現場でも撮影が可能。
- ドライタイプレーザーイメージャー(Kodak 製DRYView 5800)を搭載しており車内で現像可能。
- 情報通信ネットワーク環境があれば,CT車より直接,画像を読影先などに電子配信が可能。
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