(株)フィリップスエレクトロニクスジャパン(以下フィリップス)は,世界的な規模で取り組むCSR活動「SimplyHealthy@Schools 」プロジェクトの一環として,明徳義塾中学校・高等学校(以下 同校)に対して自動体外式除細動器(以下 AED )を4台寄贈し,7月16日(金),同校の終業式前にAED寄贈式を実施した。
フィリップスでは,近年,自らの生活や仕事の場である地域社会を支援する社会貢献活動として「SimplyHealthy@Schools (シンプリーヘルシー@スクール)」プロジェクトを実施している。その一環として,同校に対して,フィリップスのAED「HEARTSTART (ハートスタート)FRx」4台を寄贈することとなった。
昨今,文部科学省や地方自治体などでは「学校内の安全管理」に対する取り組みを強化しており,「AEDの設置」についても重点項目に挙げられている。文部科学省が実施した「学校における自動体外式除細動器(AED)の設置状況調査(2009年3月26日公表)」によると,2008年度中には全国の学校(小・中・高)の約67.4% にAEDが設置されているとのことだが,専門家からは公立・私立・在外学校を問わず,全ての学校へAEDを早期設置することの重要性が指摘されている。
今回の明徳義塾中学校・高等学校へのAED寄贈は,昨年12月に,「2009年度第42回内閣総理大臣杯日本プロスポーツ大賞フィリップスエレクトロニクスジャパン杯特別賞」を受賞した横峯さくら選手が,賞品として授与されたフィリップスのAEDを,母校である同校に寄付したいと要望したことから実現した。
今回の寄付に際し,横峯さくら選手は後輩に対し次のようなメッセージを述べている。
「明徳義塾の皆さん,こんにちは。横峯さくらです。今回,日本プロスポーツ大賞特別賞として頂いたAEDを明徳義塾に寄贈させて頂くこととしました。自分を成長させてくれた母校である「明徳義塾」に寄贈させていただくことで,ひとつの恩返しになれば…と思っています。より安全に部活動に励み,自分の目標に向かって日々がんばってください。卒業生として応援しています」。
明徳義塾中学校・高等学校は,全国でも数少ない中高一貫(男女共学)の「寮制度」,全生徒が文化,スポーツ活動に参加する「全員クラブ制度」,教職員が学園内で生徒とともに生活する「師弟同行の教育」を特色としており,とりわけスポーツでは著名な選手を数多く輩出している,全国でも有数の強豪校。このたびのAED寄贈に際し,明徳義塾中学校・高等学校吉田圭一校長は「横峯選手の後輩たちが安心して学校生活を送ることのできる環境づくりに,大いに役立てていきたい」と横峯選手とフィリップスに感謝の言葉を述べている。
7月16日(金)のAED 寄贈式には,1000人以上の在校生,教職員,学校関係者が出席し,また,フィリップスからもチーフファイナンシャルオフィサー(CFO)の石塚明男氏はじめ関係者が参加した。終業式後には,AEDに関する理解を深め,より安全な学校生活に役立てるための説明会を実施し,心肺蘇生やAEDの使い方を体験した。(株)フィリップスエレクトロニクスジャパン代表取締役社長ダニー・リスバーグ氏は,「フィリップスは,今後もAEDの設置を積極的に呼びかけ,人々が安全に生活していける環境づくりに努めてまいります」と述べている。 |