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オリンパスメディカルシステムズ
「内視鏡検査に関する意識アンケート」2010年調査結果発表

(2010/7/9)

●問い合わせ先
オリンパス(株)
広報・IR室
TEL 03-3340-2134
http://www.olympus.co.jp/

 

  オリンパスメディカルシステムズ(株)(以下 オリンパス)は,「内視鏡検査に関する意識アンケート」の2010年調査結果を,オリンパス運営の健康応援ポータルサイト「おなかの健康ドットコム」にて公開した。

  今年のアンケート結果の主な特徴は,設問「内視鏡検査を親しい方に薦めるとしたら,どんな形での検査を推薦しますか?」に対する以下2点の回答である。

[1]上部内視鏡検査(Q4)/大腸内視鏡検査(Q9)ともに,回答者数のトップは「鎮静・鎮痛剤を使用する施設で,モニターを見ながら医師の説明を聞きながらの検査」であること
[2] 大腸内視鏡検査(Q9)の回答者数の2位以下では,男女とも下剤の服用場所としてトイレの設備を気にする回答が多いほか,女性特有の回答も多いこと

  さらに,内視鏡検査を受けない理由として多数の回答があった「費用がどの程度かかるのか分からなかった」と「病院の選び方が分からなかった」については,「おなかの健康ドットコム」上に参考資料を掲載している。

  また,内視鏡検査を実施する側の専門家の意見として,田坂記念クリニック 山口芳美先生は,今回のアンケート結果全般についての講評および,各設問について下記のようにコメントしている。

今回のアンケート結果では,以下の4点が印象的でした。
[1] 「どんな内視鏡検査を推薦するか」という設問に,「鎮静・鎮痛剤を使用する施設でモニターを見ながら医師の説明を聞きながらの検査」という回答が多かったこと
[2] 大腸内視鏡検査について,特に女性に「男女別のトイレがある施設での検査」「トイレが多い施設での検査」という回答が多かったこと
[3] 「内視鏡を受けない理由」という設問に,「自覚症状がないから」という回答が多かったこと
[4] 「内視鏡検査後の感想」という設問に「病気の不安が解消されたので受けてよかった」という回答が最も多かったこと

上記[1][4]については,実際に受けている方が回答された結果ですので,参考にされると良いと思います。内視鏡検査は鎮静・鎮痛剤を使用することで,リラックスして受けて頂くことができますし,検査を受けたその日のうちに,ご自身の体の中の画像を見ながら医師の説明を聞くことができます。医師の説明は,モニターを見ながらリアルタイムで聞いて頂く方法と,検査終了後,内視鏡で撮影した数十枚の画像を見ながら聞いて頂く方法をとる施設がありますので,検査の予約をされる際にお問合せいただくと良いと思います。なお,鎮静・鎮痛剤を全身麻酔と思われている方が多いのですが,全身麻酔とは異なり,検査の緊張をやわらげるためのものですのでご安心ください。
上記[2]ですが,大腸内視鏡検査は検査前に大腸の中を空にする必要があるため下剤を服用していただきますが,特に女性が,トイレの個数や男女別の有無,待合室が男女別になっているかなど,当日施設で下剤を服用する環境を気にされていることがわかりました。それに対して,男性は,前日自宅などで服用することを推薦される方が多いようでした。検査前に実際にトイレや待合室を見学に来られる方もいらっしゃいますが,トイレの個数や男女別であるかどうか,さらには洗浄機能がついているか,また,アンケートでは液体より錠剤タイプの下剤を服用する検査を推薦される方が多かったようですが,下剤のタイプなどについても,検査前に検査実施機関にお問合せいただくと良いと思います。
また,上記[3]については,早期がんには自覚症状がありません。早期がんで発見できれば開腹せずに内視鏡的に治療ができますので,40歳を過ぎたら定期的な検診を心がけていただきたいと思います。