(株)アドバンスト・メディアの音声認識技術AmiVoice® をベースに,東邦薬品(株)が新たに開発した「疾患別服薬指導ナビゲーター」や「印刷機能」などを搭載した音声認識薬歴作成支援システム「ENIFvoice SP」(エニフボイスエスピー)が新発売された。当製品は,東邦薬品が2009年6月より販売している音声認識薬歴作成支援システム「ENIFvoice」の機能を一新,2010年5月17日より発売を開始した。
東邦薬品は,コールセンターにおける問合せ照会などの受注業務支援のほか,スマートフォンを利用した営業支援システムに音声認識技術AmiVoice® を採用しており,音声認識技術を活用した業務効率化や利便性向上を図っている。さらに,2009年6月より販売されている音声認識薬歴作成支援システム「ENIFvoice」にも音声認識技術AmiVoice® を採用しており,引き続いたSP版への採用は,その高い技術力並びに利便性を高く評価したものである。
同社音声認識技術が搭載された「ENIFvoice SP」は,キーボード入力や手書きに比べ,薬歴作成が簡単で速く入力できるので,より多くの情報を記録することができ,作業効率が向上する。また,疾患別服薬指導ナビゲーターの活用により,薬歴内容の充実化が図れる。さらに,従来機では対応できなかった複数患者の紙薬歴簿への直接印刷に対応しているため,電子薬歴システムを使用していなくても利用できるようになった。
「ENIFvoice SP」の採用により,東邦薬品を含む共創未来グループ各社の高い販売力と,アドバンスト・メディアの高い技術力による大きなシナジー効果が見込める。
●主な特長
音声認識技術AmiVoice® による音声入力
- ユーザー毎のログイン使用により,個人の発話の癖や音声の特徴を個別に学習し,使用を重ねる度に音声認識精度がアップしていく。(音響学習機能)
- 単語登録機能で好きな略語等を登録できる。
- テンプレート機能で長文や定型文を登録できる。
疾患別服薬指導ナビゲーター機能
- 服薬指導時の確認事項や薬歴作成時の文例など好みの文章を1文ずつ整理して登録できる。
- 登録された文章は1文でも複数文同時でもマウス操作で簡単に薬歴作成画面に移動できる。
- 音声による薬剤情報検索が可能。「警告,禁忌,効能・効果,用法・用量,併用禁忌,重大な副作用」の6項目について添付文書の情報が検索できる。手持ちの資料やイラストをナビゲーターに載せることができる。自分用の確認資料に,患者さんに見せての服薬指導用にと色々と使用できる。
- 高血圧や糖尿病など標準的な18疾患について文例やリンク資料があらかじめ登録されている。
印刷機能
- 主なレセコン各社の薬歴簿様式に対応している。
- 発話による印刷開始行の指定で,時系列的な薬歴印刷ができる。
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