GEヘルスケアグループの日本法人であるGEヘルスケア・ジャパン(株)は,白書「シルバーからゴールドへ:日本における高齢社会の可能性」を5月31日(月)付で発刊した。この白書は,「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」が独立した立場で聞き取り調査を行い編集したもので,今後ますます加速する高齢化社会における主な課題と可能性を探りながら,新しい成長モデルを確立していくための重要なポイントをまとめている。
白書は約30ページで,日本語版と英語版の2種類を制作。『日本における人口の高齢化問題』,『高齢化のアジェンダ:日本の医療・介護制度/潜在的市場機会の活用』,『日本におけるイノベーションの課題と可能性』を主テーマに,各種統計データや政界・学会・産業界を対象とした聞き取り調査に基づく情報を客観的に分析。急速な高齢化の進行が日本へもたらす影響,そしてシルバー社会の潜在的可能性を活用するために日本が対応すべき課題を検証し,急速に進む高齢化がもたらす潜在的機会の活用に向けた方策に関する提言を展開している。
「ヘルシーマジネーション(healthymagination)」戦略を掲げるGEは,世界に先駆けて少子高齢化が進む日本では今後,医療が成長産業の1つとして経済発展の源泉になると捉えている。また日本政府も新成長戦略の柱の1つとして「ライフ・イノベーション」を掲げ,医療・介護を柱とした新たな産業育成を打ち出している。そのような中,同社は現在,政府や医療産業にとって極めて大きな機会創出のチャンスとなる「高齢社会」に対する取り組みを全社的に強化しており,その一環として今回,「シルバーからゴールドへ:日本における高齢社会とその可能性」と題する白書を初めて発刊,日本が高齢社会(シルバー)をどのようにして経済成長や生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)を向上する機会(ゴールド)に転換できるのか,その可能性を探った。
GEヘルスケア・ジャパンの代表取締役社長兼CEOの熊谷昭彦氏は白書について,「日本は世界で最も長寿の国。国民の健康に対する意識も高く,日常的に食事や運動に気を配るなど健康に配慮したライフスタイルを送っている方も数多くいます。今後世界に先駆けて加速されていく日本の高齢化を単に問題と捉えるのではなく,その可能性を考えるきっかけの1つになればと考え,今回白書を発刊することにしました。また日本が,急速な高齢化がもたらす課題解決に向けた新しい枠組みや先進的システムを打ち立てていくことで,高齢化が進みつつある他国に対する成功モデルを示すことにもつながります」と述べている。
本白書は冊子版のほか,PDF版を用意しており,PDF版は5月31日(月)以降GEヘルスケア・ジャパンのホームページ http://japan.gehealthcare.com/cwcjapan/static/company/silver_to_gold.html からダウンロード可能。 |