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富士フイルム
米国のがんセンター「Fox Chase Cancer Center」と
内視鏡分野での包括共同研究契約を締結

(2010/4/28)

●問い合わせ先
富士フイルム(株)
メディカルシステム事業部
TEL 03-6418-6811
http://fujifilm.jp/business/medical/

 

  富士フイルム(株)は,全米有数のがん治療施設であるFox Chase Cancer Center(フォックス・チェイス・キャンサー・センター,以下,FCCC)と,内視鏡関連製品に関して,5年間の包括共同研究契約を締結し,共同研究をスタートさせた。

  近年,内視鏡は,組織や病変の観察だけではなく,止血・胆石摘出や早期がんなどの治療に使用される医療機器として進化している。内視鏡による手術は,開腹・開胸手術などに比べ傷跡が小さく,術後の患者の負担も少ないことから,より低侵襲な治療法として内視鏡外科分野にも応用されている。

  このような中,北米では,「単孔式腹腔鏡下手術(Single Port Surgery:SPS)」や「経管腔的内視鏡手術(Natural Orifice Translumenal Endoscopic Surgery :NOTES)」といった次世代の低侵襲治療法に関する研究が活発に行われている。これらの治療法には,高度な技術が必要なため,より安全で使いやすい医療機器の開発が期待されている。

  FCCCは,全米有数のがん治療施設で,内視鏡および内視鏡外科分野においても優れた知見を持っている。富士フイルムは,FCCCとの共同研究により,北米の臨床現場のニーズに合った内視鏡・処置具などの開発を強化していく。また,「SPS」や「NOTES」などに関する医師の基礎研究活動を支援し,次世代の低侵襲治療法の実現に向けた製品開発に貢献していく。