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タニタ
オール・イン・ワン設計でコンパクト化と
低価格化を実現した
超音波骨密度測定装置「CS-800」発売

(2010/4/13)

●価格
207万9千円(税込み)
●問い合わせ先
(株)タニタ
http://www.tanita.co.jp/

超音波骨密度測定装置「CS-800」

  (株)タニタは,骨粗しょう症の診断をサポートする軽量・コンパクトな超音波骨密度測定装置「CS-800」を開発,4月20日より発売する。1MHzの超音波を使った超音波パルス透過法と超音波パルス反射法を組み合わせることで,高精度な計測を実現。また,計測部,表示部,プリンターが一体となったオール・イン・ワン設計とすることでコンパクト化と低価格化を図った。病院など医療機関を中心に当初,年間100台の販売を計画している。

  骨粗しょう症は骨の量が減り,骨折しやすくなる病気。わが国では約1000万人の患者がいると言われ,高齢者人口の増加に伴い、その数は増える傾向にある。骨粗しょう症の診断基準の一つとなるのが骨密度。CS-800は,超音波パルス反射法でかかとの骨幅を,超音波パルス透過法でプローブ(超音波を発生させ,受信する探触子)間の音速をそれぞれ計測し,これらを組み合わせて骨密度を表す指標である骨梁面積率(BAR)を求める。かかとの骨幅を正確に計測するため,個人の骨格の大小を考慮した正確な骨音速(SOS)を求めることができる。また,X線方式の放射線被ばくのようなからだへの影響がないため,若年者や妊娠中の方でも安心して計測できる。

  サイズは縦380×横300×高さ235mm(フットレスト装着時),重さは約10kg。コンパクトな設計のため持ち運びが容易で,特殊な設備も不要なため,経済的にも優れている。テンキーを使って性別や年齢を入力するだけの簡単操作で,オペレーション時間も短縮。約10秒の高速計測と合わせて,集団検診やスクリーニング検査などでの使い勝手を向上させた。計測したデータは,内蔵プリンターで出力できるほか,付属のソフトウエアをインストールしたパソコンへ転送してデータ管理することも可能。

  厚生労働省が実施した「平成19年国民生活基礎調査」によると,高齢者が要介護となった原因の9.4%が「骨折・転倒」であった。骨折につながる骨粗しょう症を早期に発見し,予防するためには,定期的な検診が不可欠。同社では高齢者人口の増加に伴い,骨粗しょう症の診断ニーズは高まっていくと見ている。加えてアンチエイジングクリニックなど,新形態の医療機関での利用も見込んでいる。