キヤノンマーケティングジャパン(株)(以下 キヤノンMJ)は,フランスSuperSonic Imagine(スーパーソニック イマジン)社との間で,同社製超音波診断装置「Aixplorer(エクスプローラー)」の日本国内における独占販売契約を締結し,4月1日より販売を開始する。これにより,キヤノンMJは超音波診断装置市場へ参入する。
超音波診断装置は,超音波の反射をリアルタイムに映像化し体内を観察する装置で,被検者の身体的負担が少ないため内科や産婦人科など広範な医療機関で使用されている。
●Aixplorerの主な特長
1. ShearWave Elastographyで組織の弾性を定量的に測定
・特許技術のSonicTouchにより,shear wave(超音波の横波)を発生。
・画像処理技術UltraFast Imagingにより,shear waveの伝播をキャプチャー。
・shear waveの速度から組織弾性の絶対値を計算し,キロパスカル単位のカラーマップ画像でリアルタイムに表示。
・探触子で患部を圧迫する必要がないので,ユーザースキルに依存せず,再現性に優れた測定データを取得できる。
2. UltraFast Imagingで毎秒2万枚の画像を取得
・SonicTouchで発生したshear waveの組織内における速度は毎秒1〜10メートル。
・shear waveの伝播をキャプチャーするには,最低5,000ヘルツのフレームレート,つまり1秒間に画像を5,000枚取得する必要がある。
・画像処理技術UltraFast Imagingは,shear waveの伝播をキャプチャーするための革新的な技術で,受信したデータをソフトウエア制御で並列処理することにより,最高2万ヘルツのフレームレート,毎秒2万枚の画像を取得できる。
3. 乳腺と甲状腺,腹部領域の専用アプリケーションを搭載
・乳腺と甲状腺,腹部領域の専用アプリケーションを搭載しており,ShearWave Elastographyにより各疾患領域において革新的な画像診断を実現。
4. ソフトウエアを基盤とした超音波診断システム
・ソフトウエア技術SonicSoftwareを基盤とした高速,高精度,柔軟な超音波診断システム。
・SuperCompound,SuperRes,TissueTunerなど独自の高度なソフトウエア技術を採用しており,Bモード画像を高画質で表示。
5. 直観的な操作性と洗練されたデザイン
・約10インチのタッチパネルとTouchRing,トラックボールを採用した直観的な操作性。
・手に持つ際に完全にフィットするよう人間工学に基づいて設計された専用プローブ。 |