オリンパスメディカルシステムズ(株)は,胃などの上部消化管を検査する経鼻・経口挿入が可能な内視鏡の新しいラインアップとして「EVIS LUCERA上部消化管汎用ビデオスコープOLYMPUS GIF TYPE XP260NS」(以下,「GIF-XP260NS」)を2010年2月15日から国内で販売を開始する。海外地域(イギリス,中国,韓国,シンガポール,台湾)は各国の法規制に対応でき次第,順次販売を予定している。
「GIF-XP260NS」は,内視鏡検査における受診者の負担軽減と,診断精度向上を目指して開発した製品。受診者の負担軽減につながるスコープの柔軟性においてはドクターの操作性も重視している。また,先端部外径5.4mmの細いスコープの中にライトガイドを2本装備することにより,従来製品の2倍の明るさを実現するとともに,従来製品で発生していた鉗子などの影を解消しながら,ストレスなく検査や生検を行うことを可能にした。
●主な特長
1. 従来機種比約2倍の明るさを実現しながら,検査時に発生する鉗子などの影を解消
先端部外径5.4mmの細いスコープの中に,暗い臓器を検査するために必要な光を通すライトガイドを2本装備。これにより,従来製品(GIF-XP260N)の約2倍の明るさを実現するとともに,光を一方向からしか照らせないライトガイドが1本の場合と比べ,鉗子などの影を解消しながらストレスなく検査や生検を行うことを可能にした。
2. 受診者の負担軽減と,ドクターの操作性の両面を重視した柔軟性
スコープの柔軟性は,受診者にとってはやわらかい方がよく,ドクターにとっては硬い方が操作性がよいという相反する関係にある。「GIF-XP260NS」は,様々な独自の研究により,両者にとって最適な柔軟性を追求した。
3. 狭帯域光観察(NBI)機能と組み合わせることで,精度の高い診断をサポート
がんの栄養補給路である粘膜表層の毛細血管や粘膜微細模様などが,色調の違いとして強調表示される狭帯域光観察(NBI:Narrow Band Imaging)機能を搭載したオリンパスのビデオシステム「EVIS LUCERA SPECTRUM」のプロセッサと組み合わせて使用することが可能。 |