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電子カルテ  医療情報システム(電子カルテ)

興和
眼科診療所向け レセコン一体型電子カルテ
「Kisty MR」を3月に発売

(2010/1/21)

●問い合わせ先
興和(株) 電機光学事業部
TEL 03-5623-8056
http://www.kowa.co.jp/

Kisty MR

 興和(株)は,眼科診療所向けに特化したレセプトコンピュータ(レセコン)一体型電子カルテ「Kisty MR」を平成22年3月に発売を開始する。

 近年,国を挙げてのIT化推進がいわれるなか,医療業界においても電子カルテは普及しつつある。しかしながら,眼科領域での電子カルテの導入率は,いまだ低い状況にある。その大きな原因として,眼科では画像や数値等を扱うデータが多く,一般的な電子カルテでは対応が困難であることが挙げられ,眼科医からは眼科に特化した電子カルテ開発の要望が強くなっていた。

 そのような状況の中,興和の電機光学事業部では,眼底カメラをはじめとして,各種検査画像ファイリングシステムや眼内レンズなど,主に眼科領域の医療用機器を取り扱ってきた経験から,今般,電子カルテの内容を眼科診療所向けに特化すると同時に,受付から検査・診察・会計・レセプトまでをトータルにカバーするレセコン一体型電子カルテ「Kisty MR」を開発した。

 「Kisty MR」は,診療の流れや検査機器等,眼科と他科との診療スタイルの違いに注目し,眼科の診療スタイルに合わせた電子カルテとなっている。具体的には,以下の図に示すように,受付後に検査を行い,検査結果をもとに診察し,会計・レセプトを行うという一連の流れを,眼科の診療スタイルに合わせて実施できるレセコン一体型の電子カルテである。

眼科診療所向け レセコン一体型電子カルテ

 興和の眼科医療機器メーカーとしての画像ファイリング技術を十分に生かし,眼科における検査機器等との連携や検査データの自動取込はもちろんのこと,眼科医からの要望が多い筆圧感知タブレットを使用したシェーマ(作図,描画)機能を搭載した。筆圧の反映が可能な仕様になっているので,紙カルテへの手書きの場合と違和感なく扱うことができ,しかも電子的にトータル管理が可能となった。

 また,「Kisty MR」は紙カルテ2号紙(カルテの書式の一つで,医師が診察時に使用する用紙)のイメージを踏襲し,過去カルテと本日カルテを一画面の左右に配置した,わかりやすくて見やすい画面構成を採用。そして,眼科特有の診療スタイルに合わせて,検査実施情報から所見欄への自動転記・オーダーの自動生成も可能となっている。さらには,カルテと医事会計のデータベースが一体になっているため,会計時に事務スタッフが処方薬の数量変更などのカルテ修正を行った場合には,医師のカルテ画面内の承認待ちリストに表示される。医師はその場で内容確認と承認ができ,カルテ修正作業の負担が軽減される。

 本製品の開発により眼科診療における業務の効率化のみならず,患者様のインフォームドコンセントに役立つなど種々のメリットが生まれ,眼科診療へ大きく貢献できるものと考えている。なお,本製品の価格は約1,500万円(システム構成により異なります)で,販売数は初年度50セット,次年度100セットを目指している。

 なお,「Kisty MR」は,平成22年1月22日から24日まで開催される第33回日本眼科手術学会総会・併設器械展示会(東京国際フォーラム)に出展される。