富士フイルム(株)は,クリニック向けの小型デジタルX線画像診断システムFCRの新たなラインアップとして,高品質な普及モデルの「FCR PRIMA(プリマ)」,簡単な操作でFCR PRIMAを制御する多機能ワークステーション「C@RNACORE Station(カルナコア・ステーション)」を,富士フイルムメディカル(株)を通じ,発売する。
クリニック市場でのX線画像のデジタル化は着実に進んでいるが,一方で,デジタル機器システムの複雑な操作への抵抗感やシステム導入コストの問題から,デジタル化の意向を持ちながらアナログX線撮影を利用しているクリニックも多数存在する。そのため,クリニック市場では簡単に操作でき,導入コストを抑えることができるデジタルX線画像診断システムのニーズが高まっている。
今回発売する「FCR PRIMA」は,同社独自の画像処理技術「Image Intelligence」を搭載し,従来のクリニック向け小型デジタルX線画像診断システム「FCR CAPSULA(カプスラ)-2」同様,診断に最適な高品質画像を提供する。従来機と比べ,撮影量の少ないクリニックの規模に合わせて処理能力を最適化することで,低価格を実現した。設置占有面積も0.24m2 とクラス最小レベルの省スペースを実現している。
また,FCR PRIMAを制御する多機能ワークステーション「C@RNACORE Station」は,医師の診療行為の流れに合わせて簡単に操作できるGUIを採用。診断目的ごとに画像処理条件があらかじめ複数設定されており,それらを選択するだけで最適な診断画像が得られるなど,診断ニーズに合わせたさまざまな機能を搭載することで,クリニックにおける医師の診断を強力にサポートする。さらに,内視鏡装置や超音波装置,生化学検査装置,心電計などのさまざまな検査情報・画像を,統合・管理するワークステーションとしての機能も搭載し,診療業務のIT化ニーズに対応する。
なお,FCR PRIMAは,同社が提供するセキュリティー回線を利用したリモートサポートサービス「ACTIVELINE(アクティブライン)」を用いて,リモート定期点検,故障予兆監視,操作のサポートなどを受けることができる。
●「FCR PRIMA」の主な特長
- 高品質でありながら低価格を実現。
- 省スペース・コンパクト設計で,クリニックの限られた空間を有効に活用。
- クリニックの診療現場のニーズにこたえる充実の機能を搭載した多機能ワークステーション「C@RNACORE Station」を標準装備し,画像診断を強力にサポート。
●「C@RNACORE Station」の主な特長
- 医師の診療行為の流れに合わせて簡単に操作できるGUIを採用。
- 診断目的ごとに画像処理条件があらかじめ複数設定されており,それらを選択するだけで最適な診断画像が得られるなど,診療現場のニーズにこたえる充実の機能を搭載。
- 診療業務のIT化ニーズに対応し,「FCR PRIMA」だけでなく,内視鏡装置や超音波装置,生化学検査装置,心電計などのさまざまな検査情報・画像を,統合・管理するワークステーションとしての機能を搭載。
- セキュリティー回線を利用したリモートサポートサービス「ACTIVELINE(アクティブライン)」を用いて,リモート定期点検,故障予兆監視,操作のサポートなどのサービスを受けることが可能。
- 病診連携サービスを活用すれば,病院とのCT,MRIの検査予約や検査結果の閲覧ができ,クリニックの診療業務の効率化に貢献。
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