富士通は,レセプトオンライン請求に対応した診療所向け医事会計システムの廉価版「HOPE/SX-J 基本パック V13」を10月8日より販売開始した。
レセプトとは,医療機関が健康保険などの診療報酬を,保険者に請求するために支払い審査機関へ提出する診療報酬明細書のことで,2012年4月以降にはレセプトのオンライン請求が原則義務付けられる。本製品は,レセプトのオンライン提出に対応し,レセプト請求用の医事会計システム未導入の医療機関にむけて,レセプトオンライン請求への対応を強力にバックアップする。
●製品とサービス
診療所向け医事会計システム製品「HOPE/SX-J 基本パック V13」の廉価版
医事会計システム未導入診療所において,補助金制度を活用しレセプトオンライン請求を実現するため,従来の医療事務システムのマスタなどの機能をシンプル化し,診療所向けに低価格商品を提供する。
運用保守サポートセンターを開設
2009年10月より「HOPEアップデートセンター」を開設することで,従来CDを送付するなどの方法で行なっていた,医療費改定に伴う修正プログラムや,新薬・経過措置など新情報へのアップデートのオンライン実施が可能となる。これにより,医事会計システムを利用する医療機関のシステム運用を効率化する。また遠隔地の医療機関に対して,オンラインで円滑なサポートを実現することができ,改定対応への不安を払拭することができる。
セキュアなネットワークサービスの提供
2008年5月より提供開始している,「FENICSメディカル・グループネットサービス」は,あらかじめVPN接続ソフトを組み込んだUSBキーやルータを使用して仮想の専用線環境を構築するサービス。データセンターでの認証や審査支払機関のみと接続することで高セキュリティ環境を実現し,インターネット環境で簡単で安全なレセプト請求用ネットワークを提供する。今回サービスを開始する「HOPEアップデートセンター」との接続も富士通のデータセンターを経由したセキュアなネットワークで接続する。
レセプトオンライン請求イメージ図
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